あの日の記憶を辿って | AKB48、とある地方ファンの呟き

AKB48、とある地方ファンの呟き

とあるきっかけからAKB48のファンになりました。地方ファンの立場からいろいろと思ったことを綴っていきます。

振り返れば、あれは2011年の9月2日の夜のことでした。

その時、自分は東京へ向かう夜行バスに乗っていました。
あの日は台風が迫っていて、かなり雨風の強い夜でした。

そんな時に、公式ブログの「お知らせ」というタイトルとそこに書かれた内容を見て、呆然としたものです。約1ヶ月前に地元で行われたコンサートでの記憶がまだ新しい中での出来事に対し、どう反応していいのかわからず千々に乱れたものです。

時間の経過とともに、その時受けたショックは薄れていきましたが、心の中に引っかかった刺はずっと残ったままでした。

昨年、彼女が活動を再開するということを知り、今は短大に通っていることなどを知りました。久々に写真や動画で見る彼女は以前の面影はあるものの、より大人っぽくなっていて、それだけ月日が経ったのだということを実感しました。

今日、新宿で行われたイベントに行って来ました。彼女の誕生日が3月21日ということで、少し早いですが20歳の生誕祭という趣旨で行われたイベントには約50、60人くらいのファンが集まりました。
開催については先月発売された彼女のDVDのイベントに付随するもので、自分はそのイベントに行っていないのですが、知り合いに頼んで今日のチケットをとって頂きました。

自分が彼女を見たのは、2011年2月の劇場公演と同年8月に米子であったチーム4コンサートの2回でした。
握手会には行ってないし、行こうと思った時点で彼女はもういませんでした。

2年半振りに生で見た彼女を見てて、当時のことを思い出しました。少し痩せたようにも見えましたし、あどけなさが取れて大人の顔になったと。あの時は17歳だったのが今は20歳なので、やはり2年の年月というのは大きいのだと思いました。

実際に見て、背が高い子だというのを思い出しました。本人が語っていましたが、小学校の時はクラスの中でも背が低い方だったらしいですが、中学になってバスケットボールをやるようになって急激に伸びたとか。(プロフィールを見ると163センチありますね)

イベントはAKB48のものと比べると、いろんな部分でゆるいなと思って、スタッフもいたのですが、進行は彼女自身が行っていて、途中何度もあたふたする場面があって、明らかに緊張している様子が伺えました。

会場は本来、結婚式や2次会などで使われる場所みたいで、秋葉原のアイドルの現場とは全然違った雰囲気で、正装していかなくて大丈夫なのかと思うくらいでした(笑)。

会場内も椅子だけでなく、円卓があって、ほんとに披露宴の会場みたいな感じでした。座る場所はくじ引きだったのですが、あろうことか一番前のテーブルに座ることに。何もこんなところで運を使わなくてもと心の中で呟いたものです。
控え室から、ステージまでの通り道が自分の席のすぐ後ろということもあり、かなりの至近距離で彼女を眺めることができました。

和やかなムードが一変したのは、最後に彼女が”ファンの皆さんへ向けて”書いたという手紙を読んだときのことです。
本人の口から”2011年のあの時”のことについて触れ、「ごめんなさい」という言葉と「ちゃんとお別れを言えなくて…ここでは言えないことも」と当時の切なる思いを吐露していました。「もう少し自分に強さがあれば…」と心残りと呼ばれる発言や、「あれ以降周りから白い目で見られたこと」、「自分の存在、名前すら嫌になった」という、あれ以降の空白の期間についての話もありました。

高校卒業後短大に進むきっかけ(家族の協力も大きかったみたいで)。実際は勉強が大変だったみたいで、そこでもまた現実の壁があったようで、そんな中で再び芸能界に戻ってくるという決意に至った経緯などについて話してくれました。

今回の復帰に際し「おかえり」と言ってもらったことが嬉しいとファンへの感謝のメッセージもありました。将来の夢については、モデルの仕事をやりたいと具体的な目標を明らかにしていました。

一連の話を聞いていて、自分の心の中に刺さっていた刺がようやく取れたような感覚で、当時の思いやその後ここまで歩んできた彼女の道のりを思うと感慨深いものがありました。
あの時のことについては、当事者でない自分がどうこういうことではないと思いますが、やはり無念さというのはあったと思いますし、もしあのまま彼女がAKBにいたらどうなっていたんだろうなという思いもあります。

彼女に限らずこれまで卒業していったメンバーに言えるのですが、AKB48だけが人生ではなく、夢を叶える手段は他にもあるし、道は決して1本ではなく、時には止まったり、回り道をしながら、段々と自分の行きたい方向が見つかるものです。
彼女の場合、かなり回り道をした格好になりますが、よくここまでという思いがあります。何より久々に彼女の姿を拝見できたことが嬉しかったです。

手紙とは別に、来月公開の映画(タイトルは伏せられてましたが)の主題歌を歌うことになったり、アーケードのカードゲームとのコラボレーションだったりと、徐々にではありますが、個人の仕事も増えているみたいです。
本人の口からは「同級生が大学を卒業するまでの2年間は必死に頑張る、それで芽が出なかったら別の道を考える」という決意も印象に残りました。


これから先も決して平坦ではないかもしれませんが、それでも前に進むことを決めた彼女のこれからの人生が幸多きものであることを願わずにはいられません。


何はともあれ、森杏奈さん、20歳の誕生日おめでとうと言わせてください。きっとかつての仲間も応援してくれていると思いますよ。


※画像はスタッフさんと本人のtwitter投稿より、本人はtwitterをやることによって大きく変わったとも言っていました。こうして見ると小嶋真子さんをさらに大人っぽくしたような雰囲気があります。実際に見て見るとまた少し違った印象もありますが。
会場が結婚式場ということで、本人のチョイスでこの衣装だったとか。すらりと伸びた脚が記憶に残っています・・・