いちずな愛サイ家 | あ~した、てんきになぁれっ!

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11月5日の読売新聞夕刊より

いちずな愛サイ家 隔離の妻から離れず…天王寺動物園

>大阪市天王寺動物園で飼育されている希少動物・クロサイのつがいが、

>来園者の前にあまり姿を見せなくなった。
>高齢の雌サッちゃん(39歳)を非公開獣舎に移したところ、
>雄のトミー(29歳)がそばを離れず、表に出てこなくなったためだ。
>来園者からは不満も出ているが、20年以上連れ添ってきた老夫婦の愛情に、
>飼育担当者は「2頭の気持ちを考えると……」と、悩ましげだ。

>1972年に同園で生まれたサッちゃんの元に、1989年、トミーが婿入りした。
>1994~2004年に6頭の子が誕生。
>唯一存命する4番目のサミー(雄、11歳)は繁殖のため英国に渡り、現在は夫婦だけ。
>人間ならトミーは40~50歳、サッちゃんは80~90歳だという。


>以前は開園時間中、

>来園者からよく見えるサイ舎の「メーンパドック」(約650平方メートル)に2頭で出ていたが、
>3年ほど前、同園はサッちゃんを、

>通路と柵で隔たった「サブパドック」(約92平方メートル)に移し、夫婦を隔離した。
>クロサイは一生繁殖できるが、高齢出産は危険が伴うからだ。

>すると、トミーはサッちゃんが気になるのか次第にメーンパドックに出てこなくなり、
>開園時間の大半をサブパドックそばの通路付近で寝転び、サッちゃんの方を見て過ごすように。

>ここは来園者からは岩陰で見えず、堺市西区の小学3年の男児(9)は

>「10回以上来たけど見たことがない。どこにいるの」。
>長男(3)と来た大阪府茨木市の会社員(35)も
>「図鑑でしかサイを見たことがない息子に、実物を見せてやりたかったのに」と残念がる。


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>トミーは毎朝寝室から出される際、通路の柵越しにサッちゃんに鼻をすり寄せる。
>園はメーンパドックで餌やりをして表に誘導するが、効果は薄く、

>飼育担当者の土谷正道さん(49)は
>「見てもらえないのは申し訳ないのですが、サッちゃんと離れ、さみしい気持ちもわかる」と、苦慮する。

>全国のクロサイの繁殖を管理する広島市安佐動物公園の大津晴男・種の保存・繁殖担当課長(61)は、
>「クロサイは雄雌が別々に行動するというのが定説だったが、
>うちの動物園にいたつがいも一緒にいる時間が長く、『夫婦の絆』はあると思っていた。
>トミーとサッちゃんはよほど相性が良いのでしょう」と話す。

微笑ましく思える話ではあるが

ある種の悲劇でもある。。。(ーー;)