雨が本当によく降ります、、、
じめじめして
汗っかきの僕には少し辛いですが
庭の植木のカタツムリたちは
とても生き生き、、
雨が ざばざばと
降るさまを眺めていると
昔の撮影の事を 思い出します
現代は
撮影機材も 受像機側も
大変発達していて
その分 いずれも
大変 繊細なので
天候が悪くて
撮影が中止になることは多いですが
僕らの若い時代、、、
フィルムの感度も 大して良くはなく
また、テレビも
14インチ程度の ブラウン管が主流で
写り方も さほど気にならず
少々の雨は 相手にもしない感じでした
現代の4Kなんかとは 大違いです、、
そんな時代の 撮影は
雨模様でも ひとまず
ロケに出発いたします
衣装に 雨粒が当たると
ポツポツと 模様になってしまい
アップで撮ると
さすがに これは バレるので
スタッフ総出で
テント状に囲ったりして
クリアしていました
しかし、、、
引きの フルサイズで撮る時。
なんと、、、
濡れてマダラになる衣装は
最初から濡らして
着ておりました
当然 僕も
しっかり びっしょり濡らされて
撮影に 臨んでおりました
ハナからびっちょりなので
後は いくら雨があたろうが
衣装が
まだら模様になる事はありません
これが 意外にも
引きの映像なら
雨が降って濡れてるとは
わからないもので、、、
我々も 素知らぬふりして
心置きなく 晴れ晴れした顔で
大立ち回りをやりました
着物の生地によっては
濡れると 縮む物がありまして
スタートの頃
大人サイズだった着物が
撮影中 どんどん濡れて
カットの頃には
子供サイズに縮まって
タイムスリップでもしたみたいな
有様になった、、、
なんてこともありました
出演俳優さんのスケジュールの都合で
撮影そのものは
何が何でも実行せねばなりません
悪天候の条件下で
クリアできるように
スタッフさん一同、
ありとあらゆる
知恵と技術を駆使して
大変な苦労をされて
いつも 撮影実施を
叶えてくださいました
作業は とっても大変だけど
皆さん 元気いっぱい
撮影を していたのは
当時 毎晩のように
お茶の間で 楽しまれた
時代劇を 撮れる
嬉しさや 誇りだったのでしょうか、、
おかげさまで
いつも 撮影は
予定通り運び
安定して 放送され、、
何時もながら
スタッフさんには頭が下がります。
感謝、感謝、、、
今日も この雨の中
どこかで
たくさんのスタッフさん達に支えられ
撮影が 成されてたのだろうなあ、、、