「ラスト・オブ・モヒカン」は20年前のことを思い出して、BDを買って観たんです。
いや、おもしぇー!(面白いの方言)
色あせてねえ。 まいった。
なんか、いろんな映画に影響与えてる。
「もののけ姫」とか「神弓」にも^^
皆さん、元気ですか!! ^^
「元気があれば何でも出来る!」と言う訳で、久方ぶりに書きます。
この【白鷹しらたか】は、自分の人生の課題としても、必ず、完結まで書きます。
皆さん、色々大変な世ですが、前向きに頑張って笑顔でいきましょう!!
では、 Hellow Again !! ^^ ^^ ^^
ビシュッ!
「ギャァアアー」
男が斬られ倒れる。
同日午前、蔵人助が寺子屋で、子供達に「剣禅一如」の字を教えている頃。
ここは鳥海山麓の村にある質屋。
鳥海山は、現在の山形県と秋田県の県境にある出羽富士と呼ばれる美しい山だ。
鳥海山頂上からは日本海が一望出来る。
まさに絶景だ。
斬られた男の他に2人が斬られ、横たわっている。
血の海の惨状だ。
斬った者は侍の格好をしていた。
「うっ」
バタァァー
苦しそうな声を上げると、侍はその場に倒れた。・・・
同日午前、ここから10キロ離れた神社。
「キャァアアー」
女の村人が走り、逃げて行く。
黒いローブ姿の男が刀を持ち、侍と対峙していた。
「何者だ、・・尋常の沙汰ではない」
近くに斬られた神官の死体がある。
「・・・・・」
沈黙する黒いローブの男。
この男の名はジミマイと言った。
「問答無用という訳か・・・」
シュンッ
スビシュッ
「がっ」
ドダァァー
侍はあっと言う間に、胴斬りで斬られてしまった。
うつ伏せになった侍の胸から血がじんわりとゆっくり、流れ出た。
血が地面に広がり鏡の様になる。・・・
同日午前、神社近くの寺。
死体が数体、境内に転がっていた。・・・・・
(続)
「おぅ、ありがとう・・・さ、みんな食べて」
「どれ、・・・・・うめぇ、うめぇ」
「・・いやっ今が旬だねぇ、うまい」
荒砥より西、最上川を越えた先の鮎貝村、鮎貝八幡宮。
鮎貝八幡宮は鮎貝城跡だ。
高山家より鮎貝八幡宮までは5キロ程ある。
八幡宮の大屋根に、鬼の鉈を捨てた黒いローブの男がしゃがんでいた。
やはり大きいカラスの様だ。
そこへ九官鳥が飛んで来て、男の肩に止まった。
バタ、バタ、バササ
「様子はどうだった・・」
男が九官鳥に聞く。
「「はい」は伸ばすなだって・・・」
「ん?・・・・・ジィーナ、・・蔵人助はどうだったかと聞いてるんだ」
九官鳥は雌で、名はジィーナ。
「ああ、蔵人助ねっ」
「うむ」
「ね、ね、アザモン、聞いてっ、ね、・・・あたし、蔵人助が好きになっちゃった・・・男らしくて好みなの・・・・そんで優しそうだしっ」
「・・・・」
男は名をアザモンと言った。
「ね、だから、蔵人助をいじめないでねっ・・」
「わかった、わかった・・何も無かったんだな」
「うん、無かったけど、・・・あったとすれば・・・あたしが蔵人助に恋した事ねっ」
「・・・・・」
この九官鳥のジィーナは、アザモンの斥候だった。
※斥候→何かを為す前に、様子を伺いに行く者
「ハハハッ、孫作さ、もうすぐ祭りの練習だ」
平十郎が孫作に言う。
「おぅ、そうだねぇ・・・秋葉様か」
※秋葉様→金正寺にある神様で、荒砥で一番早くに出る五穀豊穣を願うお祭り
平十郎は獅子連の獅子頭で、孫作も獅子連だった。
※獅子連→太鼓と笛をやりながら、数十人で大きい獅子に大きい幕を付け舞い、一軒一軒、家を周る
「笛、持ってくりゃあ良かったな」
孫作は横笛の名人と言われていた。
「おぅ、聞きたかったなぁ」
(続)
「・・・この辺りで見る所と言うと・・・・・深山の観音様と・・・・・・白鷹山の虚空蔵堂が有名だが・・・・・俺が案内しようか・・」
平十郎が案内役を買って出た。
「はい、案内する。・・・・お願いしまーす」
「お、よし、わかった」
「ありがとございます」
「おぅ、ハハハッ」
孫作が話に入る。
「平十郎さ、白鷹山はまだ雪があるから登れねぇよ」
「わかってるっ・・・・まぁ、雪が溶ける頃、・・・こぶしの花が咲く頃に登れるよ」
「・・こぶし?・・」
「おぅ、パドラさんは知らねえか」
「こぶしって言うのは、白く大きい花でよ、白鷹山にいっぱいある木だ。・・白鷹山のこぶしはこの辺りじゃ名物よ」
※こぶし→春、早くに咲く、白い花を付ける木で、現在は白鷹町の町花になっている
「ふーん」
「もう少ししたら、こぶしも咲いて雪が溶けるから、そん時案内するよ」
「お、はい、ありがと」
外では夕方になっても、塀越しの杉にカラス4羽と九官鳥がいた。
動かずにこちらの様子を伺っている様に思える。
カアー
九官鳥がカラスの様に一声鳴くと、一斉に5羽は飛び立った。
九官鳥の後を、カラスが2羽ずつ分かれ「V」の字を描き飛ぶ。
この5羽が夕焼けの空に重なった時、九官鳥両翼、2羽ずつのカラスが透け、九官鳥に吸い寄せられて行く。
吸い寄せられたカラスが、九官鳥に重なると消えてしまった。
九官鳥は夕焼けが懸かる、西の連なる山々へ向かった。
「ピシィー、ピシィーピシー」
「ほ、上手いもんだねぇ」
孫作が十鳴丸の鳴き声を真似た。
ピシィー、ピシィー、ピィー
十鳴丸が釣られて鳴く。
「ほほっ」
孫作は鳥の鳴き声が得意だった。
「ピシィーピシィーピシィー」
ピッピー、ピシィー
「はい、どうぞー、茹で上がりましたよぉ」
お美緒がコゴミとクキダチをお浸しにして持って来た。
(続)