高知県産 土佐表について
高知産畳表は、土佐表ともいわれています。イグサの栽培が始まった時期は明らかでありませんが、藩政時代に低湿地で一部栽培されていたようです。明治初年に吾川郡春野町の農家が出資して共同加工場を設置、その後明治30年に畳表化工の企業が誕生し、昭和になって県下に広まりました。
現在土佐市だけで栽培されており、作付面積は減少していますが、上物製品を中心に土佐表ブランドをしっかり守っています。
〔特徴〕
草丈が長く、粘りがあるので、良質のイグサとして評価が高く。関西地方にも出荷されています。
出典:畳の総合カタログ2008 年度版(たたみ新聞社)
○天日干しによる乾燥をし、毛羽立ちを少なくさせる。
○製織に関しても生産者が愛情をこめ、安心で安全な畳表をお客様へお届けする為に、一枚一枚厳しい検査を実施している。
○イグサで織る畳表、岡山、広島、熊本と並ぶ名品と言われていました。
仁淀川(によどがわ)水系の粘土質に恵まれて育った粘りのある良品質のイ草です。
昔ながらの天日干しにこだわる事により光沢がよく、変色しにくく、
耐久性に優れた畳表に仕上がっている。
土佐表特徴
○<土壌・水系>
土佐表は栽培する土壌の性質から強度・粘りが強いので畳にした時、非常にタフで丈夫。
美しさで進化してきた国内一の生産地熊本とは違い丈夫さが身上の土佐い草。
○<天日干し>
天日干しでゆっくりじっくりと乾かすことで草に負担がかからず良質な畳表になる。
太陽の光・暖かさでじっくりと乾燥させたイ草は変色もしにくくねばりがあり表皮もむけにくい。(国内・中国ともに現在では火力乾燥が一般的。)
火力乾燥に頼ると高温・短時間で乾かすことにより表皮に負担がかかり皮もむけやすくなったりねばりが無くなる。
ただし、天日干しは天候によって左右されるなどデメリットも多い。
○<限定農家>
2019 年高知県はもとより四国に残る純粋なイ草農家はついに1件となりました。
生産量が少ないので希少価値があります。
表参考ラインナップ(2019.6 現在)
農家:岡崎
1 番毛:龍馬表 本間
2 番毛:土佐よさこい表 麻綿 五八 7 目
3 番毛:土佐よさこい表 麻綿 五八 5 目
4 番毛:土佐よさこい表 綿々 五八 4 目