昨日は母の四十九日でした。
数日前から忘れていた母との思い出が何故か頭に浮かびます。
普段忘れていたことも次々現れます。
すい臓がんがわかってから様々な情報収集をした中で、すい臓がんの生存率なんて跳ね飛ばして頑張ってる方や、治療の帰りの食事が楽しみです!なんて書かれている方を見て、希望を抱いていました。
でも、やはり高齢者のがん治療はとても難しかった。すい臓がんそのものの治療も難しいけれど、精神面、体力面、そして次々に容赦なく訪れた様々な器官の衰退。
栄養のある物を探したり、楽しい場所に連れ出したり、小さな抵抗を試みましたが結局もうただ呆然と見ていることしか出来ませんでした。
病がわかってから今日まで、前半は母と一緒にすい臓がんと戦い、後半は母がいなくなった現実と戦った161日。
私の戦いはまだ続いてます。
体調が悪化したり、食事が喉を通らなかったり。
でも、少しずつほんとに少しずつ前進しているように思います。
今日は残骨を供養していただいたお寺にお線香をあげに行きました。
竹林の綺麗な徳川ゆかりの立派なお寺でした。
ブランド好きの母も満足していると思います。
さて…
最初にお伝えしたように、このブログは四十九日までに前を向いて歩き出す為に始めたブログです。
前を向けたのか?と聞かれたら前を向いてほんの少し歩き始めたように思います。
でも、わかりました…。
どこを向いていたって母がいないという現実を受け止めて進んで行かなくてはいけなくて、どこを向いていたって悲しいものは悲しい…。
笑っているからもう悲しくないとかずっと泣いてるから悲しいとかではなく、何がどうなっても悲しいものは悲しい…。
家族を亡くすということはそういうことなんです。
これまで沢山のご訪問ありがとうございました。
私の予想を遥かに超える沢山の方が見にきてくださり感謝しています。
最後に、ご家族を亡くされて辛い思いをされている全ての皆様が、心穏やかな気持ちになれる日が一日も早く訪れますように…
そして憎っくきすい臓がんの治療に明るい未来が開けますように。