『自販機物語』
赤木・藤原
昔、昔
あるバンドが記念すべき4周年を迎えようとしていた
知っている人は知っている
知らない人は覚えてね
そう。夢見る音楽隊である
3泊4日、グアムの地に足を踏み入れた
じゃんけんで負けた人がジュースを奢るという
勝負をジョージがもちかけてきた
言いだしっぺが負けるとはよく言ったもんで
ジョージが奢ることになった
ジョージ・サムはカルピス
直毅・ボブ・アレキサンダーはファンタを選んだ
アレキうぇぇぇぇぇぇぇぇい
ジョージグアムに来てまでよしおを出すな!
アレキはしょんぼりした表情を見せた
5人を乗せたバスはホテルへと走り出した・・・
サムは日本ではピンクベストを着てオネェを隠しているが
初日の夜は女を出してきた
さっきはカルピスを飲んだけど
私本当はブラックが飲みたかったのよね・・・
サム私、お飲み物買って来るわ
4人行ってらっしゃい
自販機を見たサムは
直毅の大好きなおしるこがあることに気づいた
サム内緒で買って驚かしましょ
それぞれ部屋に戻り
深い眠りについた
コケコッコー
翌朝、朝食を食べ終えた5人は
軽い足取りでビーチに向かった
泳ぐのが苦手なアレキと直毅は
はしゃいでいる3人を恨めしそうに見ていた
着替え終わったボブとジョージは
飲み物を買いにいった
そこで直毅の好きなおしるこを見つけたボブは
自販機のボタンを押した
ジョージも便乗した
夕食を食べ終えた5人は
ビーチの疲れもありすぐ眠りについた
コケコッコー
5人は各それぞれショッピングを楽しんだ
ホテルへ戻ると直毅は
疲れがとれていなかったのか
仮眠をするといって部屋へ戻った
4人はロビーに行きある計画を練っていた
直毅お誕生日おめでとう
おしるこ大作戦
みんな偶然にも
それぞれおしるこを用意していた
アレキは缶だというのに
欲に耐え切れず少し飲んでしまった
サムはあたたかい飲み物だったので
冷めないようにタオルにくるんで
毎晩一緒に寝ていたようだ
直毅がおしるこが大好きなのは
バンドに入ってすぐの
自己紹介で発表していたのを皆覚えていたのだ
計画を実行するときがやってきた
直毅の寝ている部屋に
足を忍ばせて静かに静かに入った
ベッドの周りを皆で囲って
アレキが勢いよくクラッカーを鳴らした
直毅は飛び跳ねるように
ベットから転げ落ちた
ハッピーバースデイトゥーユー
ハッピーバースデイトゥーユー
サムの高音でビブラートを聞かせた歌が
部屋を包み込んだ
直毅28才の誕生日
おめでとーーーーーー
直毅はすぐに理解して
目に涙を浮かべた
皆が用意してくれていた帽子をかぶり
28年間で1番のポーズを見せた
普段見せない姿に動揺したものの
喜んでいる直毅を見て
皆心から喜んだ
ただ1人を除いて、、、、、
この日は夜遅くまで飲んで
1人1人と眠りに落ちていった
コケコッコー
帰国日の朝
やはり1人浮かない顔をしていた
帰るのが寂しいんだと思い
そこまで誰も気にとめてはいなかった
飛行機の待ち時間
僕も誕生日だったんだよ
4人は一斉に振り返った
ジョージは怒りと寂しさのあまり震えていた
そう。直毅とジョージは誕生日が同じなのである
皆すっかり忘れてしまっていた
帰りの飛行機には
重い重いとても重い空気が漂っていた
後日、4人はジョージに
遅れてごめんね
44歳おめでとうパーティをした
ジョージは久々の笑顔を見せた
やっぱり
僕ら夢見る音楽隊は最強だー
完
お気づきではいると思いますが
こちらの自販機は赤木と藤原の特製自販機である
完
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