新緑の季節のなかで
ふと 亡き父が
地球にうまれてきたと思う感覚があった。
キラキラ輝くわかば
さらさらと吹く風の中
あ、父は生まれてきたんだと思った。
躍動する感覚
生命はくりかえすのかなと思ったこと
ころころと
ぶにょぷにょと 年の離れた父によく遊んでもらった
同じ空間にいただけかも笑
父はご飯もよく噛んで食べ寡黙に 地道に生きた。
外飼いの仔プチがわずか一年で旅立ったとき
埋葬した場所に
ももの木を植えた父
いつしか花が咲いた
私たち娘と同じ ももの節句をしてあげたかったのね
プチは女の子だった
と
後になって父の思いを理解して目が潤んだ
父の素敵な思いに気づけたこと
素敵な贈りものを受けとったよ
6月父の日に寄せて