まだあどけない顔に、試練の厳しさを読みとれる。
今ごろ、厳しい寒さの中にいるのか
生き延びてほしい。
凍える朝のことです。
マッチ売りの少女は街角の壁にもたれ
凍え死んでいました。
マッチの燃えかすを見た人々は言いました。
「かわいそうに、あったまろうとしたんだね」
いえ、少女は燃える炎の中に
あの優しかったおばあさまを見つけたのです。おばあさまは、少女を温かい腕の中にすっぽり抱き一緒に、美しい光さす夜空を高く高く昇っていきました。
少女が幸せに召されていったことを誰びとも気づくことはなかったけど、、、、