長野電鉄を支える元成田エクスプレス253系電車② | しなのは走るよ♩♫どこまでも☆♩♫♬

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よろしくお願いします。

 

みなさんこんにちは。

 

Zelpher(ゼルファー)です。

 

今回は前回の続きで

 

元成田エクスプレス253系電車

 

に始発の長野駅から終点の湯田中駅まで乗車した時の記録について取り上げたいと思います。

 

 

 

 前回のあらすじ

 

 

JR長野駅善光寺口から地下2階へ進み、長野電鉄で運用される元成田エクスプレス253系電車に乗車。

 

 

この列車は『特急スノーモンキー』と名称を変え、成田エクスプレスから撤退後は地方都市長野に移り、地方の中小私鉄では珍しい地下鉄を有する長野電鉄の看板特急として、観光・経済を下支えする大切な沿線住民の移動手段としての余生を送っている。

 

 

前回は途中の須坂駅に到着したところまでの記録を取り上げました。

 

今回は、須坂駅を出発してから終点湯田中駅までの道中を取り上げていきます。

 

 

 9:09 須坂発車


 

須坂駅の発車は、対向する『特急ゆけむり号』の到着を待ってからとなります。

 

特急ゆけむりに使用される車両は元小田急10000形電車通称『ロマンスカー』で、小田急電鉄から譲渡されて2006年12月から運用されています。

 

時間帯の関係もあると思いますが、展望席に誰も乗っていなかったので少しもったいない気がします。

 

 

 りんご畑が続きます


 

須坂駅を出発してしばらく進むと再びのどかな景色が続き、70㎞/h前後のスピードでのんびり走っていきます。

 

沿線に広がるのはりんご畑

 

長野県は、青森県に次ぐ全国第2位のりんご生産量を誇りますが、須坂市と長野市が全体の約30%のシェアを誇ります。

 

主な品種は『サンフジ』で、須坂市のふるさと納税返礼品にもなっています。

 

 

 9:51 小布施停車


 

須坂駅を出発して6分で小布施駅に到着します。

 

小布施駅は2面3線の駅で、1日の利用者は約770人ほど。

 

長野県で最も面積の小さい自治体(広さは約19.1㎢。新宿区18.2㎢と同じくらい)である小布施町の中心に位置する駅になります。

 

駅周辺をはじめ町内には9つの和菓子店があり、栗を使用した和菓子『栗鹿の子』の生産が盛んな地域です。

 

 

ちなみにこの駅には、長野電鉄オリジナル車両の2000系電車が留置されていますが、こちらは2012年3月に運用を離脱しています。

 

 

 車内の紹介


 

ここで、253系電車もとい長野電鉄2100系電車の車内を少し紹介します。

 

私が今回座ったのは2号車の真ん中にある対面形式になっているシートで、3両編成のちょうどど真ん中になります。

 

1番後ろの3号車も同じ形式の車両でしたが、先頭1号車は対面形式になっているシートがない車両が連結されていました。

 

 

各座席には、一般的な特急型車両と同じように背面テーブルが装備されています。

 

E353系電車のものと比べると少し小さいでしょうか?

 

 

頭上付近には読書灯があり、自分の好きな角度に変えられるようになっています。

 

ちなみに2号車と3号車には読書灯の装備がありますが、1号車には装備がありません。

 

この他には目立った設備はなく、フットレストや、今では当たり前になりつつあるコンセントの装備などもありません。

 

 

車端部には落ち着いた雰囲気の鏡がありますが、手洗いスペースやトイレは無く、鏡だけ設置されています。

 

ここで身だしなみチェックをするのは、通路を移動する乗客の迷惑になるのでなぜここに鏡があるかよくわかりませんが、ここはもともと公衆電話か何か別の設備があった場所の様な気がします。

 

 

 9:24 信州中野停車

 

 

小布施駅を出発して9分で、信州中野駅に到着。

 

信州中野駅は3面4線の駅で、1日に約1,600人が利用します。

 

以前は長野電鉄河東線との乗り換え駅でしたが、こちらは2002年に廃止。

 

河東線の列車が発着していた1番線は廃止の際に閉鎖され、現在は立ち入り禁止区域となっていて、実質的に2面3線の駅として機能しています。

 

駅名が中野駅ではなく信州中野駅になっているのは単純に東京の『中野駅』と混同しないようにするため。

 

同じような理由で、上信越自動車道も『信州中野IC』という名称を使用していますが、こちらは千葉東金道路の『中野IC』との混同を避けるためです。

 

 

ちなみに駅名の先頭に『信州』の文字が入るのはこの駅のみで、他の駅は信濃境駅や信濃大町駅など『信濃』が先頭に入ります。

 

先頭に『信濃』の文字を入れるのは、国鉄発足の際に『信州』という名称を嫌ってを改名させられたことが由来で現在の駅名になっていますが、私鉄の長野電鉄はその影響を受けなかった様です。

 

 

 一気に銀世界へ


 

信州中野駅を発車すると、雪の量が多くなります(旅行日2020年12月29日)。

 

中野市を含む北信地域は長野県内で比較的雪の多い地域で、平地でも15㎝前後、多いところは100㎝に達する場合もあり、1月の平均気温は-1℃以下と冬は非常に厳しい季節となります。

 

 

中野市を経て、終点湯田中駅がある山ノ内町に入ると辺り一面は真っ白な銀世界に変わります。

 

雪の量は例年と比べると、やや少ない感じでしょうか?

 

終点まではあと一息です。

 

 

 9:36 終点湯田中到着


 

長野駅を出発して45分。

 

定刻通り9:36に終点の湯田中駅に到着します。

 

駅周辺には1350年の歴史をもつ、長野県屈指の温泉郷『湯田中温泉』があり、駅周辺には14を超す温泉旅館やホテルなどが立ち並びます。

 

 

湯田中駅は1面1線の駅で、長野電鉄の駅で最も標高の高い地点にある駅。

 

雰囲気的には、日本の最北端にあるJR宗谷本線の稚内駅のような感じがします。

 

 

駅のホームには、山ノ内町の小学校に通う子供たちが作成した地元を紹介する新聞が掲載されていました。

 

こういう光景を見ると、長野電鉄は地元の人から愛されている鉄道だと感じますね。

 

 

駅のホームに降りていきます。

 

ちなみにこの駅は志賀高原への玄関口でもあり、列車が到着すると同時に『美わしの志賀高原』がウエルカムミュージックとして流れます。

 

残念ながら今回は動画を撮影していないので音楽をお聞かせすることができませんが、駅にたたずむ元253系電車の姿を見ると、駅の雰囲気や観光列車という役割と相まって、すごくサマになっている感じが漂う。

 

 

ここまで乗せてくれて、ありがとう。

 

この列車は、折り返し『9:54発特急スノーモンキー長野ゆき』となります。

 

 

こちらの写真は改札を出たところの様子。

 

基本的にホームへの進入はきっぷを持っていても自由に行うことはできず、駅員さんの誘導で発車10分ほど前にホームに入る流れになります。

 

早めにホームに入って座席を確保してゆっくり電車の写真を撮る、という事はできません。

 

写真撮影をする人は注意してください。

 

 

最後に駅舎を望む。

 

 

今回の企画はこれで終わりとなります。

 

 

 おわりに


長野電鉄を走る、元成田エクスプレス253系電車について紹介させていただきました。

 

この電車は最終的に111両が製造され、1991年から2010年まで都心と成田空港を結ぶ専用列車として運用されていましたが、そのうちの6両2編成が2010年に長野電鉄に譲渡、残りの105両は全て廃車となっています。

 

ほとんどの車両が廃車になってしまうのは鉄道ファンとして残念ですが、その中でも残ったこの6両は、今日も長野市と山ノ内町の温泉郷を結び、訪れる観光客の笑顔を運びます。

 

これからも、長野電鉄の看板特急として、現役当時の貫禄を魅せながら元気に走り続けてほしいと感じる列車でした。

 

 

私のブログを最後まで閲覧していただき、ありがとうございます。

 

感謝してます。





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