Tasty Groove Radio Show - FM Years #01
もう来週は12月。
だんだん冬の季節に向かっていると思わせる気候が続いていますが、今日の東京は日差しも明るく、暖かく感じる陽気です。
さて、前回から、僕がMixcloudに上げているmixの簡単な解説を書いていますが、今回は「Tasty Groove Radio Show - FM Years」というmixについて書きます。
<Tasty Groove Radio Show - FM Years #01について>
先日来、AOR (adult-oriented rock)をカフェやバーで聞く機会が増えていて、自分ではどんな選曲でDJをするだろうと思って、まずは1つ作ってみようと作ったのが「Tasty Groove Radio Show - FM Years #01」です。カフェやバーでのDJというより、ラジオのDJという体(てい)で選曲しています。ということで、「Radio Show」というタイトルをつけました。
基本的なテーマとしては、
(1) 1976年から1983年までに発表された曲、
(2) その当時、自分でもラジオで聞いた曲(その後に「発掘」したような曲は入れない)、
(3) いわゆるAOR (adult-oriented rock)という切り口ではなく、「聞いて和める」という切り口で選曲された曲、
(4) 今でも自分が好きな曲(「AORの名曲」だから入れるということはしない)
という感じで選んでみました。
初めは1つ作るつもりで選曲を始めたのですが、作った後に「これは続編も作れる!」と思い、おそらく10本作れるだろうということで2桁の番号を想定して「#01」とつけた訳です。
「FM Years」というタイトルは、ひとつには、FMで流れる想定という意味合いもありますが、もうひとつ、映画『FM』(1978年)の頃の曲という意味も込めています。
映画『FM』についてと、なぜ1976年から1983年の間の曲なのかについては、次回以降に書くことにします。
というわけで、「Tasty Groove Radio Show - FM Years #01」のトラックリストです。
Tasty Groove Radio Show - FM Years #01
(http://www.mixcloud.com/tasty_groove/tasty-groove-radio-show-fm-years-01/ )
1. FM (No Static At All) / Steely Dan
2. The Things We Do For Love /10cc
3. Shadow Dancing / Andy Gibb
4. Please Don't Leave / Lauren Wood
5. Wham Bam / Silver
6. You Make It So Hard (To Say No) / Boz Scaggs
7. Baby Come Back / Player
8. I Keep Forgettin' (Every Time You're Near) / Michael McDonald
9. Is It You? / Lee Ritenour
10. Get Used To It / Roger Voudouris
11. How Much I Feel / Ambrosia
12. Antonio's Song / Michael Franks
13. Heart To Heart / Kenny Loggins
14. It Keeps You Runnin' / The Doobie Brothers
15. You're Only Lonely / J.D. Souther
16. Jubilee / Spyro Gyra
17. Why Not Me / Fred Knoblock
18. Escape (The Pina Colada Song) / Rupert Holmes
1曲目に、全体のテーマとしてSteely Danの"FM (No Static At All)"(映画『FM』のテーマ曲)を聴いていただいています。
作った直後に、8曲目の"I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)"と14曲目の"It Keeps You Runnin'"は、同じMichael McDonaldの歌唱でかぶってしまったことに気付いたのですが、全体の選曲としてあまり悪くないと独断して、そのままにしています。
16曲目の、Spyro Gyraの"Jubilee"は、当時、FENの午後に、番組のコーナーのテーマとして頻繁にかかっていた曲でしたね。こんなインストナンバーもトラックリストに入れています。
で、この#01はCDサイズの選曲で72分の長さにしましたが、#02以降は1時間番組のつもりで選曲しています。#01は、さしずめ、放送初回の特別拡大版という感じですね。
「Tasty Groove Radio Show - FM Years」は、この#01や、スピンアウト的Rockバージョンを含め、Mixcloudには既に11本を上げています(トラックリストとしては、既に15回分完成済みです!)。少しずつ、解説を加えていくことにしますね。
では、また。
だんだん冬の季節に向かっていると思わせる気候が続いていますが、今日の東京は日差しも明るく、暖かく感じる陽気です。
さて、前回から、僕がMixcloudに上げているmixの簡単な解説を書いていますが、今回は「Tasty Groove Radio Show - FM Years」というmixについて書きます。
<Tasty Groove Radio Show - FM Years #01について>
先日来、AOR (adult-oriented rock)をカフェやバーで聞く機会が増えていて、自分ではどんな選曲でDJをするだろうと思って、まずは1つ作ってみようと作ったのが「Tasty Groove Radio Show - FM Years #01」です。カフェやバーでのDJというより、ラジオのDJという体(てい)で選曲しています。ということで、「Radio Show」というタイトルをつけました。
基本的なテーマとしては、
(1) 1976年から1983年までに発表された曲、
(2) その当時、自分でもラジオで聞いた曲(その後に「発掘」したような曲は入れない)、
(3) いわゆるAOR (adult-oriented rock)という切り口ではなく、「聞いて和める」という切り口で選曲された曲、
(4) 今でも自分が好きな曲(「AORの名曲」だから入れるということはしない)
という感じで選んでみました。
初めは1つ作るつもりで選曲を始めたのですが、作った後に「これは続編も作れる!」と思い、おそらく10本作れるだろうということで2桁の番号を想定して「#01」とつけた訳です。
「FM Years」というタイトルは、ひとつには、FMで流れる想定という意味合いもありますが、もうひとつ、映画『FM』(1978年)の頃の曲という意味も込めています。
映画『FM』についてと、なぜ1976年から1983年の間の曲なのかについては、次回以降に書くことにします。
というわけで、「Tasty Groove Radio Show - FM Years #01」のトラックリストです。
Tasty Groove Radio Show - FM Years #01
(http://www.mixcloud.com/tasty_groove/tasty-groove-radio-show-fm-years-01/ )
1. FM (No Static At All) / Steely Dan
2. The Things We Do For Love /10cc
3. Shadow Dancing / Andy Gibb
4. Please Don't Leave / Lauren Wood
5. Wham Bam / Silver
6. You Make It So Hard (To Say No) / Boz Scaggs
7. Baby Come Back / Player
8. I Keep Forgettin' (Every Time You're Near) / Michael McDonald
9. Is It You? / Lee Ritenour
10. Get Used To It / Roger Voudouris
11. How Much I Feel / Ambrosia
12. Antonio's Song / Michael Franks
13. Heart To Heart / Kenny Loggins
14. It Keeps You Runnin' / The Doobie Brothers
15. You're Only Lonely / J.D. Souther
16. Jubilee / Spyro Gyra
17. Why Not Me / Fred Knoblock
18. Escape (The Pina Colada Song) / Rupert Holmes
1曲目に、全体のテーマとしてSteely Danの"FM (No Static At All)"(映画『FM』のテーマ曲)を聴いていただいています。
作った直後に、8曲目の"I Keep Forgettin' (Every Time You're Near)"と14曲目の"It Keeps You Runnin'"は、同じMichael McDonaldの歌唱でかぶってしまったことに気付いたのですが、全体の選曲としてあまり悪くないと独断して、そのままにしています。
16曲目の、Spyro Gyraの"Jubilee"は、当時、FENの午後に、番組のコーナーのテーマとして頻繁にかかっていた曲でしたね。こんなインストナンバーもトラックリストに入れています。
で、この#01はCDサイズの選曲で72分の長さにしましたが、#02以降は1時間番組のつもりで選曲しています。#01は、さしずめ、放送初回の特別拡大版という感じですね。
「Tasty Groove Radio Show - FM Years」は、この#01や、スピンアウト的Rockバージョンを含め、Mixcloudには既に11本を上げています(トラックリストとしては、既に15回分完成済みです!)。少しずつ、解説を加えていくことにしますね。
では、また。
Mix to the Groove 80s RnB #01
8ヶ月弱ぶりの投稿です!
ハロウィンが終わったと思ったら、街のBGMがすっかりクリスマスな週末でした。。
最近、自分が聴くためにMIXを作っているのですが、それをMixcloudにちょこちょこ上げています。
ということで、MIXを上げるだけであまり解説めいたこともしていなかったので、こちらでちょこっと解説めいたことをすることにします。
まずは、第1弾MIXから。
<Mix to the Groove 80s RnB #01について>
Mix to the Groove 80s RnB #01
(http://www.mixcloud.com/tasty_groove/mix-to-the-groove-2010724/)
1. A Night To Remember / Shalamar
2. Encore / Cheryl Lynn
3. Mama Used To Say / Junior
4. Never Too Much / Luther Vandross
5. It's Time To Party Now [12" Version] / Ray Parker Jr. & Raydio
6. Inside Out / Odyssey
7. Reach Out / George Duke
8. Ain't No Stoppin' Us Now [Philadelphia Eagles Version] / McFadden & Whitehead
9. Rhythm Talk ["Ain't No Stoppin' Us Now" (Rap Version)] / Jocko Henderson
10. Blame It On The Boogie / The Jacksons
11. I Wanna Be Your Lover / Prince
12. Holiday Rap / MC Miker G & DJ Sven
13. Holiday / Madonna
14. It Must Be Love / Alton McClain & Destiny
15. I've Had Enough / Earth, Wind & Fire
16. Weekend / Mick Jackson
このMIXは、初めてMixcloudに上げたMIXです。
冒頭では「自分で聴くためにMIXを作っている」と書きましたが、このMIXだけ、自分用と言うより、他の方々に聴いていただくために作ったものです。このMIX自体は今年の7月下旬に作ったのですが、トラックリストは今年の6月6日に実際に我々の月イチ・イベント「Disco Love and Kisses」(毎月第1金曜日)で回したプレイリストをそのまま使ったもので、その時に来ていただいた方々にお聴きいただきたく、改めてMIXしたものです。
その時のリクエストを織り交ぜた選曲ですので、ダンクラというか、70年代の終わりのダンスチューンズという感じのテーマになっています。盛り上がりを見ながらの選曲ですので、McFadden & Whiteheadの"Ain't No Stoppin' Us Now"のback-to-backに加え、更に、Madonnaの"Holiday"のback-to-backという、なかば禁じ手の2連発となっています。
それ以外は、1曲目からいわゆるダンクラ・ナンバーのオンパレードですが、最後の2曲は僕の中では比較的かける頻度が高いEW&Fの"I've Had Enough"とMick Jacksonの"Weekend"で盛り上がって締めました。
<ご参考>
毎月第1金曜日開催イベント「Disco Love and Kisses」のFBページ:
http://www.facebook.com/DiscoLoveAndKisses/
では、また。
ハロウィンが終わったと思ったら、街のBGMがすっかりクリスマスな週末でした。。
最近、自分が聴くためにMIXを作っているのですが、それをMixcloudにちょこちょこ上げています。
ということで、MIXを上げるだけであまり解説めいたこともしていなかったので、こちらでちょこっと解説めいたことをすることにします。
まずは、第1弾MIXから。
<Mix to the Groove 80s RnB #01について>
Mix to the Groove 80s RnB #01
(http://www.mixcloud.com/tasty_groove/mix-to-the-groove-2010724/)
1. A Night To Remember / Shalamar
2. Encore / Cheryl Lynn
3. Mama Used To Say / Junior
4. Never Too Much / Luther Vandross
5. It's Time To Party Now [12" Version] / Ray Parker Jr. & Raydio
6. Inside Out / Odyssey
7. Reach Out / George Duke
8. Ain't No Stoppin' Us Now [Philadelphia Eagles Version] / McFadden & Whitehead
9. Rhythm Talk ["Ain't No Stoppin' Us Now" (Rap Version)] / Jocko Henderson
10. Blame It On The Boogie / The Jacksons
11. I Wanna Be Your Lover / Prince
12. Holiday Rap / MC Miker G & DJ Sven
13. Holiday / Madonna
14. It Must Be Love / Alton McClain & Destiny
15. I've Had Enough / Earth, Wind & Fire
16. Weekend / Mick Jackson
このMIXは、初めてMixcloudに上げたMIXです。
冒頭では「自分で聴くためにMIXを作っている」と書きましたが、このMIXだけ、自分用と言うより、他の方々に聴いていただくために作ったものです。このMIX自体は今年の7月下旬に作ったのですが、トラックリストは今年の6月6日に実際に我々の月イチ・イベント「Disco Love and Kisses」(毎月第1金曜日)で回したプレイリストをそのまま使ったもので、その時に来ていただいた方々にお聴きいただきたく、改めてMIXしたものです。
その時のリクエストを織り交ぜた選曲ですので、ダンクラというか、70年代の終わりのダンスチューンズという感じのテーマになっています。盛り上がりを見ながらの選曲ですので、McFadden & Whiteheadの"Ain't No Stoppin' Us Now"のback-to-backに加え、更に、Madonnaの"Holiday"のback-to-backという、なかば禁じ手の2連発となっています。
それ以外は、1曲目からいわゆるダンクラ・ナンバーのオンパレードですが、最後の2曲は僕の中では比較的かける頻度が高いEW&Fの"I've Had Enough"とMick Jacksonの"Weekend"で盛り上がって締めました。
<ご参考>
毎月第1金曜日開催イベント「Disco Love and Kisses」のFBページ:
http://www.facebook.com/DiscoLoveAndKisses/
では、また。
「四半期遅れのクリスマス・ソング・リスト」など
前回触れた映画『アメリカン・ハッスル』は、アカデミー賞に10部門ノミネートされていたものの、結局ひとつも取れずに終わりました。「アメリカン・ハッスルの監督や出演者がオスカー像をかっぱらって逃げるの図」を関係者がおふざけで撮った写真が出回っていましたが、ひとつも取れずに終わったのはちょっと残念でした。体型を変えるか新しい技術の導入を行うかしないと賞が取れないということになると、賞自体の意味合いが変わってくるかもしれませんね。
<映画『The Best Man Holiday』とそのサントラについて>
さて、映画つながりではないのですが、まずは映画『The Best Man Holiday』(2013年)の話題から。
『The Best Man Holiday』Various Artists

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全米では昨年末に公開されていますが、日本では未公開です。サントラが良かったので、アメリカで既に発売されているDVDを入手して観てみました。この映画は、1999年に全米公開された映画『The Best Man』の続編です。『The Best Man』は、親友の結婚式のbest man(介添人)を務める作家を中心に、結婚式が執り行われる週末に再会した友人達の友情や恋や騒動を描いた映画でした。今回の『The Best Man Holiday』は、それから15年ほど経ったクリスマスの週末に同じ友人達の再会の場を舞台に、前作と同じく、友情や恋や騒動を描いた映画です。前作と同じ監督による制作で、同じキャストで演じられていることもあり、内容も前作と同じ印象でした。日本公開されていませんし、DVDも発売されていませんが、機会があればご覧いただくと良いと思います。
サントラに収録されている曲ですが、いくつかの曲が効果的に使われていると感じました。どれも映画の終盤で出てくる曲ですが、そのうちの1曲は、Jayda Brown & Jasmin Watkinsの”O Holy Night”。クリスマスイブの夜に子供達が歌っているところにMonica Calhoun 演じるMiaが絡んでくるのですが、物語の進行上、涙を誘う場面です。また、Marsha Ambrosius & Anthony Hamiltonの”As”(オリジナルはStevie Wonder)が使われていますが、これはMiaの葬儀の際にMarsha Ambrosius & Anthony Hamilton本人が教会で歌う場面です(これも涙を誘う場面となっています)。もう1曲はNe-Yoの”I Want To Come Home For Christmas”でした。場面展開の際、効果的に使われています。
"As" by Marsha Ambrosius & Anthony Hamilton
さて、サントラではNew Editionの”Can You Stand The Rain”(1988年)が収録されていますね。クリスマスソングではないのに、なぜかと思っていたのですが、劇中で男性4人が「air band」ということで女性の前でこの曲に合わせて歌振りをするシーンがありました。30歳代後半の男女にとって青春時代のアイコン的な曲を、男性が女性のために踊るというのが「カッコいい」ということなのでしょう。このシーンも見ものでした。
The Best Man Holiday – Behind the Scenes of Air Band
<四半期遅れのクリスマス・ソング・リスト>
ところで、前作『The Best Man』のサントラはR&Bアルバムとして非常に良質なアルバムでした。今回のサントラはR&Bアルバムとしてもクリスマスアルバムとしても非常に良かったので、昨年年末にこのアルバムに収録されている曲4曲を軸にクリスマスmixを作成していました(通常は同じアルバムから複数の曲を入れないのですが)。ご参考まで、以下がそのトラックリストです(1、2、7、13が本作収録曲)。ラスト曲は、年末に森アーツセンターギャラリーで開催されていた「スヌーピー展」に敬意を表した選曲です。
Christmas 2013 mix compiled by Tasty Groove
1. Christmas Time To Me / Jordin Sparks
2. Christmas I’ll Be Steppin’ / R. Kelly
3. Glorify The King / Kem
4. When You Wish Upon A Star / Mary J. Blige feat. Barbra Streisand and Chris Botti
5. She Can Have You / Tamar Braxton
6. Give Love On Christmas Day / Ledisi
7. Someday At Christmas / Mario
8. Grown Up Christmas List / Joe
9. Be Mine For Christmas / Kem feat. Ledisi
10. Christmas Without You / El DeBarge
11. Christmas Time Is Here / Jeffrey Osborne
12. There’s Still My Joy / Roberta Flack
13. I Want To Come Home For Christmas / Ne-Yo
14. May Christmas Bring You Happiness / Luther
15. Mr Right / Leona Lewis
16. Linus And Lucy / Vince Guaraldi Trio
さて、このミックスでも1曲目にしたJordin Sparksの”Christmas Time To Me”は、劇中冒頭、前作の内容のフラッシュバックに使われていますが、Mariah Careyのあのクリスマス曲(” All I Want For Christmas Is You”)にそっくり。最近はAriana Grandeがyoung Mariahと呼ばれているそうですが、Jordinもその仲間入りが出来そう(曲中のフェイクがその証拠)。ただ、そのMariah曲もPhil Spectorの『A Christmas Gift For You From Phil Spector』という名作アルバムに大きく影響を受けていて、その筆頭と僕が考えるのがDarlene Loveの”Christmas (Baby Please Come Home)”です(なお、このリストでは昨年リリースの作品としては、他にMary J. Blige、Kem、Tamar Braxton、Leona Lewisを挙げることができますが、その中のLeona Lewisはアルバムでこの”Christmas (Baby Please Come Home)”を歌っています)。
"Christmas Time To Me" by Jordin Sparks
<映画『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』について>
で、そのDarlene Loveですが、昨年末に日本公開されている映画『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』(20 Feet From Stardom)で大きくフィーチャーされています。こちらは第86回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門でオスカーを獲得して、授賞式で監督のMorgan Nevilleのスピーチの後にDarlene Loveが即興で歌を披露したのには感動しました(まさに、こういうことを感動と言うのであって、「感動を与えたい」なんて言う人から感動は生まれません)。
(この映画はDarlene Loveを始めとしたバックアップボーカリストのドキュメンタリー映画で、「歌姫」に対象を限定したものではありません。原題の「20 Feet From Stardom」が、やはり、映画の主題をうまく表していると思います。)
この映画については日本公開から3ヶ月経っていて、皆さんも既にご覧になっているでしょうから、今更言うことはありません。ただ、Darlene Loveは、『Christmas Gift For You』のアルバムの歌唱が評価されたことにより年末にDavid Letterman Showで”Christmas (Baby Please Come Home)”を披露することが毎年恒例になったり、ロックンの殿堂入りを果たしたり(The Rock and Roll Hall of Fame 2011 Inductee)と最近は評価されていますが、Darlene個人が全米チャート入りしたのは、Phil SpectorのPhillesレーベルでの3曲(1963年)の他は、彼女が所属したThe BlossomsでErnie K-Doeの”Mother-In-Law”のアンサーソング、”Son-In-Law”(1961年)と、1992年の”All Alone On Christmas”(映画『Home Alone 2: Lost In New York』のテーマ)くらいで、個人的な脚光を浴びるより裏方で通したと言っても良い活動ぶりだったということです。
"Christmas (Baby Please Come Home)" by Darlene Love in David Letterman Show 2013
Darlene本人のヒットで一番チャートアクションが良かったのは”Wait Til’ My Bobby Gets Home”の最高位26位ですが、リードを取ったBob B. Soxx & The Blue Jeansの曲や、エピソードが映画でも紹介されたThe Crystalsの曲のほうがヒットしています。The Blossomsがレコーディングした”He’s A Rebel”の音源がPhil Spectorの意向でThe Crystals名義で発売され最高位1位となったことについては、いわば佐村河内的出来事(映画ではMilli Vanilli的だと言っていましたが)で、No.1楽曲の覆面シンガーの座に留まり、Darlene Loveの名前がスター歌手の名前として人口に膾炙することはなかったわけです。
とは言うものの、この映画のエンドロールで出てくるBruce Springsteen & The E Street Bandをバックに”A Fine Fine Boy”を歌うシーン(2009年ロックの殿堂25周年コンサート @ Madison Square Garden)でも分かるようにDarlene Loveに対する敬慕の念は音楽界のいたるところで見ることができると思います。例えば、ロックの殿堂のサイトのDarlene Loveのバイオグラフィーを見ると、僕などは涙が出てきてしまうほどです。
(参考URL: The Rock and Roll Hall Of Fame - Darlene Love Biography)
http://www.rockhall.com/inductees/darlene-love/bio/
Darlene Love以外の場面では、Merry Claytonのくだりが興味深いものがありました。The Rolling Stonesの”Gimme Shelter”のレコーディングに関するくだり(ある夜に呼び出され、パジャマと突っ掛けでスタジオに駆けつけたら”Gimme Shelter”の歌録りだった)です。Merry Claytonのボーカルのみの音源も紹介されていて、圧巻という以外ないという感じでした。
Merry Claytonは個人でも”Gimme Shelter”を歌っていて、彼女の”Gimme Shelter”は最近発表されたコンピ『Lou Adler - A Musical History』(2014年、英Ace CDCHD 1384)にも収録されています(他にThe Blossomsの曲も収録されています)。映画『バックコーラスの歌姫たち』とともに、このコンピを聴きながらライナーノートを読むと1960~70年代のアメリカの音楽ビジネスについて理解が深まると思います。
『Lou Adler: a Musical History』 Various Artists

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“Gimme Shelter”と言えば、The Rolling Stonesのツアーでは、1989年からLisa Fisherがバッキングボーカルとして同行しています。映画ではそのLisa Fisherも取り上げられていますね。先日のThe Rolling Stones 14 On Fire TourでもLisaは大活躍でしたが、映画の影響もあり、”Gimme Shelter”の曲をMick Jaggerと熱唱したシーンが非常に印象的でした(3月4日の公演ではMickが「アカデミー賞、受賞おめでとう、Lisa Fisher!」とステージ上でLisaにお祝いの言葉をかけたそうです。ジーンときますね)。
『バックコーラスの歌姫たち』は、実は、アメリカで既発のDVDを取り寄せて観てみたのですが、ボーナス映像ではMorgan Neville、Darlene Love、Merry Clayton、Lisa Fisherが出演したNew York TimesのTimesTalkの模様を観ることができます。MerryとLisaがお互いの”Gimme Shelter”を褒め合ったり、客席のValerie Simpsonに質問する場面があったり、興味深い映像ですので、機会があればDVDでもご覧になることをオススメします(ダイジェストがYouTubeでも視聴可能です)。
TimesTalk interview - Twenty Feet From Stardom
<The Rolling Stonesのライブについて>
上でも触れましたが、The Rolling Stonesのライブ(14 On Fire Tour)に行く機会がありました。
東京公演(というか今回は日本公演)の最終日(3月6日)を見たのですが、観客が見たいStonesを見せることに徹したライブと思わせるものでした。1990年の初来日以来、何度か彼らのライブを見ていますが、今回のライブが一番良かったというのが個人的な感想です。
ステージを縦横無尽にスキップで駆け抜けるMick Jaggerの姿はもとより、Keith Richard、Charlie Watts、Ron Woodの少しの違和感もない若々しさで「ロックを新しく定義するために僕らはやってきた」と言わんばかりのパフォーマンスでした(スペシャル・ゲストのMick Taylorはふっくらし過ぎでしたが)。今は昔、Don’t trust anyone over 30と言った人がいたそうですが、いやいや、You should trust someone even over 70とでも言わざるを得ないと感じさせられました。「また来年も来るよ~」とMickは言っていましたので、来年も行っちゃおうかな。
(なぜStonesには行って、Paul McCartneyには行かなかったのかという点について、やはりPaulはWingsの時が一番好きだからであると最近気づきました。今回のStonesのライブが個人的に良かったと思った理由は、僕が一番聴きたい時代の曲ばかりをやってくれたからだということでしょうか。その点では、4月のBob Dylanのライブはちょっとリスキーかもと思う今日この頃です。)
ということで、今回もR&B新譜紹介とは全く関係のない文章になってしまいました。すみません。Ledisiの新作アルバム『The Truth』も良い塩梅となっていますので、次回は、新譜紹介を中心とした話題にいたしますね。
では、また。
<映画『The Best Man Holiday』とそのサントラについて>
さて、映画つながりではないのですが、まずは映画『The Best Man Holiday』(2013年)の話題から。
『The Best Man Holiday』Various Artists

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全米では昨年末に公開されていますが、日本では未公開です。サントラが良かったので、アメリカで既に発売されているDVDを入手して観てみました。この映画は、1999年に全米公開された映画『The Best Man』の続編です。『The Best Man』は、親友の結婚式のbest man(介添人)を務める作家を中心に、結婚式が執り行われる週末に再会した友人達の友情や恋や騒動を描いた映画でした。今回の『The Best Man Holiday』は、それから15年ほど経ったクリスマスの週末に同じ友人達の再会の場を舞台に、前作と同じく、友情や恋や騒動を描いた映画です。前作と同じ監督による制作で、同じキャストで演じられていることもあり、内容も前作と同じ印象でした。日本公開されていませんし、DVDも発売されていませんが、機会があればご覧いただくと良いと思います。
サントラに収録されている曲ですが、いくつかの曲が効果的に使われていると感じました。どれも映画の終盤で出てくる曲ですが、そのうちの1曲は、Jayda Brown & Jasmin Watkinsの”O Holy Night”。クリスマスイブの夜に子供達が歌っているところにMonica Calhoun 演じるMiaが絡んでくるのですが、物語の進行上、涙を誘う場面です。また、Marsha Ambrosius & Anthony Hamiltonの”As”(オリジナルはStevie Wonder)が使われていますが、これはMiaの葬儀の際にMarsha Ambrosius & Anthony Hamilton本人が教会で歌う場面です(これも涙を誘う場面となっています)。もう1曲はNe-Yoの”I Want To Come Home For Christmas”でした。場面展開の際、効果的に使われています。
"As" by Marsha Ambrosius & Anthony Hamilton
さて、サントラではNew Editionの”Can You Stand The Rain”(1988年)が収録されていますね。クリスマスソングではないのに、なぜかと思っていたのですが、劇中で男性4人が「air band」ということで女性の前でこの曲に合わせて歌振りをするシーンがありました。30歳代後半の男女にとって青春時代のアイコン的な曲を、男性が女性のために踊るというのが「カッコいい」ということなのでしょう。このシーンも見ものでした。
The Best Man Holiday – Behind the Scenes of Air Band
<四半期遅れのクリスマス・ソング・リスト>
ところで、前作『The Best Man』のサントラはR&Bアルバムとして非常に良質なアルバムでした。今回のサントラはR&Bアルバムとしてもクリスマスアルバムとしても非常に良かったので、昨年年末にこのアルバムに収録されている曲4曲を軸にクリスマスmixを作成していました(通常は同じアルバムから複数の曲を入れないのですが)。ご参考まで、以下がそのトラックリストです(1、2、7、13が本作収録曲)。ラスト曲は、年末に森アーツセンターギャラリーで開催されていた「スヌーピー展」に敬意を表した選曲です。
Christmas 2013 mix compiled by Tasty Groove
1. Christmas Time To Me / Jordin Sparks
2. Christmas I’ll Be Steppin’ / R. Kelly
3. Glorify The King / Kem
4. When You Wish Upon A Star / Mary J. Blige feat. Barbra Streisand and Chris Botti
5. She Can Have You / Tamar Braxton
6. Give Love On Christmas Day / Ledisi
7. Someday At Christmas / Mario
8. Grown Up Christmas List / Joe
9. Be Mine For Christmas / Kem feat. Ledisi
10. Christmas Without You / El DeBarge
11. Christmas Time Is Here / Jeffrey Osborne
12. There’s Still My Joy / Roberta Flack
13. I Want To Come Home For Christmas / Ne-Yo
14. May Christmas Bring You Happiness / Luther
15. Mr Right / Leona Lewis
16. Linus And Lucy / Vince Guaraldi Trio
さて、このミックスでも1曲目にしたJordin Sparksの”Christmas Time To Me”は、劇中冒頭、前作の内容のフラッシュバックに使われていますが、Mariah Careyのあのクリスマス曲(” All I Want For Christmas Is You”)にそっくり。最近はAriana Grandeがyoung Mariahと呼ばれているそうですが、Jordinもその仲間入りが出来そう(曲中のフェイクがその証拠)。ただ、そのMariah曲もPhil Spectorの『A Christmas Gift For You From Phil Spector』という名作アルバムに大きく影響を受けていて、その筆頭と僕が考えるのがDarlene Loveの”Christmas (Baby Please Come Home)”です(なお、このリストでは昨年リリースの作品としては、他にMary J. Blige、Kem、Tamar Braxton、Leona Lewisを挙げることができますが、その中のLeona Lewisはアルバムでこの”Christmas (Baby Please Come Home)”を歌っています)。
"Christmas Time To Me" by Jordin Sparks
<映画『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』について>
で、そのDarlene Loveですが、昨年末に日本公開されている映画『バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち』(20 Feet From Stardom)で大きくフィーチャーされています。こちらは第86回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門でオスカーを獲得して、授賞式で監督のMorgan Nevilleのスピーチの後にDarlene Loveが即興で歌を披露したのには感動しました(まさに、こういうことを感動と言うのであって、「感動を与えたい」なんて言う人から感動は生まれません)。
(この映画はDarlene Loveを始めとしたバックアップボーカリストのドキュメンタリー映画で、「歌姫」に対象を限定したものではありません。原題の「20 Feet From Stardom」が、やはり、映画の主題をうまく表していると思います。)
この映画については日本公開から3ヶ月経っていて、皆さんも既にご覧になっているでしょうから、今更言うことはありません。ただ、Darlene Loveは、『Christmas Gift For You』のアルバムの歌唱が評価されたことにより年末にDavid Letterman Showで”Christmas (Baby Please Come Home)”を披露することが毎年恒例になったり、ロックンの殿堂入りを果たしたり(The Rock and Roll Hall of Fame 2011 Inductee)と最近は評価されていますが、Darlene個人が全米チャート入りしたのは、Phil SpectorのPhillesレーベルでの3曲(1963年)の他は、彼女が所属したThe BlossomsでErnie K-Doeの”Mother-In-Law”のアンサーソング、”Son-In-Law”(1961年)と、1992年の”All Alone On Christmas”(映画『Home Alone 2: Lost In New York』のテーマ)くらいで、個人的な脚光を浴びるより裏方で通したと言っても良い活動ぶりだったということです。
"Christmas (Baby Please Come Home)" by Darlene Love in David Letterman Show 2013
Darlene本人のヒットで一番チャートアクションが良かったのは”Wait Til’ My Bobby Gets Home”の最高位26位ですが、リードを取ったBob B. Soxx & The Blue Jeansの曲や、エピソードが映画でも紹介されたThe Crystalsの曲のほうがヒットしています。The Blossomsがレコーディングした”He’s A Rebel”の音源がPhil Spectorの意向でThe Crystals名義で発売され最高位1位となったことについては、いわば佐村河内的出来事(映画ではMilli Vanilli的だと言っていましたが)で、No.1楽曲の覆面シンガーの座に留まり、Darlene Loveの名前がスター歌手の名前として人口に膾炙することはなかったわけです。
とは言うものの、この映画のエンドロールで出てくるBruce Springsteen & The E Street Bandをバックに”A Fine Fine Boy”を歌うシーン(2009年ロックの殿堂25周年コンサート @ Madison Square Garden)でも分かるようにDarlene Loveに対する敬慕の念は音楽界のいたるところで見ることができると思います。例えば、ロックの殿堂のサイトのDarlene Loveのバイオグラフィーを見ると、僕などは涙が出てきてしまうほどです。
(参考URL: The Rock and Roll Hall Of Fame - Darlene Love Biography)
http://www.rockhall.com/inductees/darlene-love/bio/
Darlene Love以外の場面では、Merry Claytonのくだりが興味深いものがありました。The Rolling Stonesの”Gimme Shelter”のレコーディングに関するくだり(ある夜に呼び出され、パジャマと突っ掛けでスタジオに駆けつけたら”Gimme Shelter”の歌録りだった)です。Merry Claytonのボーカルのみの音源も紹介されていて、圧巻という以外ないという感じでした。
Merry Claytonは個人でも”Gimme Shelter”を歌っていて、彼女の”Gimme Shelter”は最近発表されたコンピ『Lou Adler - A Musical History』(2014年、英Ace CDCHD 1384)にも収録されています(他にThe Blossomsの曲も収録されています)。映画『バックコーラスの歌姫たち』とともに、このコンピを聴きながらライナーノートを読むと1960~70年代のアメリカの音楽ビジネスについて理解が深まると思います。
『Lou Adler: a Musical History』 Various Artists

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“Gimme Shelter”と言えば、The Rolling Stonesのツアーでは、1989年からLisa Fisherがバッキングボーカルとして同行しています。映画ではそのLisa Fisherも取り上げられていますね。先日のThe Rolling Stones 14 On Fire TourでもLisaは大活躍でしたが、映画の影響もあり、”Gimme Shelter”の曲をMick Jaggerと熱唱したシーンが非常に印象的でした(3月4日の公演ではMickが「アカデミー賞、受賞おめでとう、Lisa Fisher!」とステージ上でLisaにお祝いの言葉をかけたそうです。ジーンときますね)。
『バックコーラスの歌姫たち』は、実は、アメリカで既発のDVDを取り寄せて観てみたのですが、ボーナス映像ではMorgan Neville、Darlene Love、Merry Clayton、Lisa Fisherが出演したNew York TimesのTimesTalkの模様を観ることができます。MerryとLisaがお互いの”Gimme Shelter”を褒め合ったり、客席のValerie Simpsonに質問する場面があったり、興味深い映像ですので、機会があればDVDでもご覧になることをオススメします(ダイジェストがYouTubeでも視聴可能です)。
TimesTalk interview - Twenty Feet From Stardom
<The Rolling Stonesのライブについて>
上でも触れましたが、The Rolling Stonesのライブ(14 On Fire Tour)に行く機会がありました。
東京公演(というか今回は日本公演)の最終日(3月6日)を見たのですが、観客が見たいStonesを見せることに徹したライブと思わせるものでした。1990年の初来日以来、何度か彼らのライブを見ていますが、今回のライブが一番良かったというのが個人的な感想です。
ステージを縦横無尽にスキップで駆け抜けるMick Jaggerの姿はもとより、Keith Richard、Charlie Watts、Ron Woodの少しの違和感もない若々しさで「ロックを新しく定義するために僕らはやってきた」と言わんばかりのパフォーマンスでした(スペシャル・ゲストのMick Taylorはふっくらし過ぎでしたが)。今は昔、Don’t trust anyone over 30と言った人がいたそうですが、いやいや、You should trust someone even over 70とでも言わざるを得ないと感じさせられました。「また来年も来るよ~」とMickは言っていましたので、来年も行っちゃおうかな。
(なぜStonesには行って、Paul McCartneyには行かなかったのかという点について、やはりPaulはWingsの時が一番好きだからであると最近気づきました。今回のStonesのライブが個人的に良かったと思った理由は、僕が一番聴きたい時代の曲ばかりをやってくれたからだということでしょうか。その点では、4月のBob Dylanのライブはちょっとリスキーかもと思う今日この頃です。)
ということで、今回もR&B新譜紹介とは全く関係のない文章になってしまいました。すみません。Ledisiの新作アルバム『The Truth』も良い塩梅となっていますので、次回は、新譜紹介を中心とした話題にいたしますね。
では、また。
