さくらの日記

さくらの日記

ただ今育休中!赤ちゃん&コスメ関係をつらつらと。

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家族も到着し、元気になった私を見て安心した様子。
そして院長先生颯爽と登場! 

「麻酔効いて良かったねウインク」 
『院長先生の「効けっ!」の喝のおかげですニコ』 
「最後は気合いだよねー」 

なんて話をしてから内診。 
内診も全然痛くない!! 
そして看護師さん同様に曇る表情… 

「これは…うーん、下からは厳しい…」 
『もう切って下さい!ためらいとか無いので!』 

夫同席のもと、院長先生から緊急帝王切開の説明が始まる。 
簡単に言うとこのまま引っ張ったら、赤ちゃんの頭が傷付くと。 
署名して、1時間後くらいに手術開始! 
車椅子で手術室へ移動。 
え、手術ってマッパなの!?と少し動揺するガーン
全身に布はかけてくれるけれども。 
でも考えてみると細菌予防とかの観点からマッパ推奨なのか…ドラマで全身にかけられている布の下はきっとマッパなのねゲラゲラ

既に背中に麻酔のチューブが入っているのでここに強い麻酔を入れるだけ。 
酸素マスクを付けられ心拍数は最高潮! 

「麻酔は良く聞いてるからね」 

と話しかけてくれ手術スタート。 
いくら麻酔が効いていると言われても怖いじゃないですか。どうにか気を紛らわさねば…。 
そこで私が選んだのはこの方法だ!
 
『踊るポンポコリンをエンドレス脳内リピート』 

本当に歌っていました、頭の中で。 
能天気で良いじゃない、歌詞も分かるしウシシ
ピーヒャラピーヒャラ歌いまくっていたら、 
「このまま出すと肩が…」とか「頭が…」とか聞こえて、 
お腹を下から上に押された感覚が分かりました!痛くないけれど。 
少しして「もう産まれるからね!」と言われ、下の方で微かに 

『おん、おん』 

とDJのような声が聞こえました。すかさず院長先生の 

「泣くのはまだ早いニヤリ

という声で産声なのだと確信。 
いや、おん、おんて(笑) 
そしておんぎゃーと聞こえたわけです。 
おめでとうございまーす!男の子でーす!と。 
手術中はゴーグルをかけられているのですが、
 
「今から左顔前に連れて行くのでゴーグル外しますね! 

と言われ左側を向くと確かに赤ちゃんが! 
私の第一声は 

「何かワーワー言ってますね( ͡° ͜ʖ ͡°)」 
 
以上(笑) 
感動的な一言とか涙とか無かったよ(笑)ごめんよ、中の人。 
(この後外ではまだ少し血がついたままの産まれたてホヤホヤな状態で夫が抱っこしたり、両親が会えて感激していた模様) 

私は縫合手術です。頭上でわちゃわちゃ言ってる声が聞こえるけど意味分からないし、あーやっと終わるー!なんて考えている内に
「鎮静剤入れますね」の声と共に意識を失う。 

どれくらい経ったか分からないけれど、気付いた時にはストレッチャーに乗っていて、隣の部屋に移されるところでした。家族の前を通ったし、何か喋った気もするけれど身体が震えて声も震えて涙も出るし凄い状態。 
自分で制御出来ないって凄い!とぼんやり思ってました。 
院長先生が「結構大変な手術で1時間以上かかったんだよ」なんて話していたけど、ふーん位にしか思っていなかったら2リットルの大量出血だったと後で家族に聞き吃驚! 
そりゃ震えるわ(笑) 

この後も術後の痛みに悶絶したり大変ですが長い長い出産レポはこれで終わりです。 

結論!母は偉大である!!以上キラキラ
実はこの時既に硬膜外麻酔を3回ほど打ち直し、打つ手が無い!との事で選択を迫られました。 

「赤ちゃんは下に降りて来ているからこのまま自然分娩で頑張るか、足が全く動かなくなるような外科手術で使う位、最大限に麻酔を入れるか」 
と。 

私は食い気味に「麻酔を入れてくださいぃぃぃぃぃいいいえーん」 
と叫びました。意識を失いたかったもん、いっそ。 
そして看護師さんはどこかに電話をかけます。 
と、同時に私の中で始まる
『まーすい!(最大限)まーすい!(最大限)』
という1人コール&レスポンス。しかし待てど暮らせど誰も来ず。 
麻酔科の先生ー!早くー!!!とジリジリしていたところ、颯爽と院長先生が登場。無痛分娩の権威であります。 
話し合いの結果、「やっぱり最大限の麻酔は後が心配だから打ち直すね」という事になったらしい。 
良いです、何でも。この地獄から救ってくだされば! 
しかも院長先生だから安心じゃん。そして硬膜外麻酔を打ち直してもらうも「うーん、狭いな…これでいけると思うんだけど」と話す声。この頃には私は既に体力が無く、陣痛中の丸まりをガッチリ固定されたり何をされても反応していませんでした。 

何度目でしょう。 
『これで効くからね~』 
という天からのお声。院長先生だったら何とかしてくれる…と思いながら麻酔が効くの待つ。 
待つ、待つ…効かん!! 
右半身にペットボトルを当てられ「何も感じないです」。 
左半身にペットボトルを当てられ「めっちゃ冷たいです」。 
この夜、何度も繰り返されたやり取り。 
絶望の極み!! 
院長来てくれたら効きそうじゃないですか!?効かないんですもん(笑) 
多分、「うわーうわー」とか痛いとかなるべく音量控えめで叫んでいた気がします。 
でね、どれくらい時間が経ったか最早分からないんですけど、院長先生が心配してくれて連絡してくれたみたいで。 
看護師さんが麻酔が効いていない旨を伝えたところ再び登場!! 
院長先生による硬膜外麻酔再び。 

頭上で「うーん、じゃあ大胆なアプローチでここから刺す!」と大胆な事をしている様子。 
そう、恥ずかしがっている場合じゃない!大胆なの見せて!! 

処置が終わり、院長先生が優しく背中をパンパンと触り、 
『効けっっ!』 
と念を送ってくれました(笑)しかも2回やってくれた。 
そして5分後。 
何という事でしょう!匠の技により全身麻酔が効いたのです(´;Д;`) 
本当に本当に痛みが引きました。 
看護師さんにも完全勝利の旨を伝えると「本当に良かったね!頑張ったね!」と労いの言葉をかけてくれます。 
汗まみれでグチャグチャでしたが痛みから解放されて『医学の進歩って凄い!!』と感激しました。 

記憶が既に曖昧ですが、確かここらで母と夫が登場しました。父は入室出来ず外で待ってもらいます。 
しかしまだ産まれそうに無く、家族には再度自宅待機命令が出てしまいました。何度も行ったり来たりさせてしまって申し訳無いけれど。後で聞いたらこの時、深夜2時近くだったみたい。 
いっとき子宮口最大になった筈なのに6割くらいまで落ちてしまったらしい。麻酔が効いたから戻っちゃったのかな。まぁ、いいや、麻酔効いたから! 
私はウトウトしながら過ごし、いつのまにか夜も空けていました。 
この朝方はかなり元気になっていて色んな人に必要なLINEを分娩室から送っていました。当たり前だけどみんなもれなく驚いてくれるー。 
看護師さんからお産も進んでいるから9時過ぎくらいにご家族が到着するように連絡してね、と言われ「はーい」と返事。連絡なんて余裕で出来ます! 

そして家族が到着するまでの間に内診。 
看護師さんの表情が少し曇る。
「結構産道が狭いね」
狭いという言葉をこの1日で一生分聞いた気がする(笑) 
しかしその頃の私には挨拶をする余裕も無い。だって痛いのだ。今思えば、ここらで5分間を切る陣痛の間隔だった気がする。
豪華な病院食が有名なこの病院。最早、食べるなんて絶対に出来ない…!!!夫に食べてもらい、私は身を抱えてうめいて話もままならず。
後で聞いたら美味しい中華セットだったらしい…ぐぬぬ。
「(私が)いつものおちゃらけた感じと全然違う…」
と夫に言われながら、一言も発さず虫の息で震える。
そして面会時間も終わり、まだ産まれ無いから自宅待機して下さいなという事で夫も帰宅。

みんな帰ったのでナースコールを押し、多分陣痛の間隔が2、3分なんです…と伝えたら部屋と真反対にある診察室に来てくださいと言われフラフラしつつ陣痛の合間に向かい内診。バルーンが抜けかけているので抜いて分娩室に移動して無痛麻酔しましょう!と待ちに待ったお言葉が。
しかし今思い返せば我慢せずにもっと早く麻酔打ってもらえば良かった!その為に選んだんだから。分娩室に病院から指示される必要なものを持ってきて、と言われ再度フラフラしながら部屋に戻り、色々掻き集めて袋に入れ更に着替えて向かう。麻酔、という言葉を聞き、火事場の何とか力を使って向かう。
硬膜外麻酔という背骨に打つ注射。丸まらなければならないのだけど陣痛ヤバいしお腹大きいし、何なら背中くすぐったいしでなかなか打たせない私(笑)しかも背骨の間に打つんだけど狭いらしく先生が「狭いね、難しいなぁ」とか言ってる。頑張って先生!!
何とか打ち終わり、麻酔効いたら楽になるからね(^^)と言われ希望の光を感じつつ陣痛に耐えました。そして効いた頃合いを見計らって看護師さんが来るも、変わらず虫の息の私がいたのだ。

説明しよう!今回の無痛麻酔は効いた、右半身だけ。…左半身全く効かず。背骨の神経って不思議ね( ͡° ͜ʖ ͡°)
昨夜の分娩室、良かったのは私しかいなかったこと。最大5人まで一緒に入れます。(元々のお部屋は4人部屋で私以外に2人いらっしゃいました)
私しかいない…という事で虫の息ながらも「痛いぃぃ 痛いぃぃ」と小さく喚きました。看護師さんはとても優しく麻酔針を打ち直したり、出来る限りの最大限の事をやってくれ「喚いてすみません」と謝ると『とんでも無い!可哀想に…他にどうしたら良いかな』と先生に電話して指示を仰ぎます。そして1時間半後くらいにもう産まれそうかも、ご家族呼べる?と聞かれたけれど絶対に無理。スマホとか触る気力も無い。病院の方から家族に連絡してもらい30分後くらいに両親と夫登場。部屋には1人ずつしか入れないので夫が入ったけど、さっきよりも酷い有り様の私に若干ヒイていた気がします。
「痛いよぅ 痛いよぅ」
と喚く。成すすべ無しの家族。私大ピーンチ!!
しかも結局まだ産まれそうに無いとの事で家族は実家に帰りました。

この時の私は
『無痛分娩って何なんだ!もうお腹切ってだしてよ。゚(゚´Д`゚)゚。』
と、のちに叶う事になる祈りを捧げておりました。

長い夜はまだまだ続く。
しかし本日はこれにて消灯!おやすみなさい。




(どれも美味しかったです)