胸にしこりが…4 (終わり)

こんばんは。

福岡在住、現役助産師のれえ子です。

九州に住んでるから、寒いの苦手です今日も雨模様で気温が上がらず、寒い福岡です。

続き。

検査結果を１人で学校帰りに聞きに来たれーこに驚く先生。

気を取り直した様子で、こちらを向きお話し再開。

先生「でね、この前の検査の結果なんだけど」

「はい。」

先生「んーとね、悪性でした。」

「はい。」

　　悪性。　あれ？　私のしこり境界線が不明瞭だから、ほぼ、良性っぽいこと言われたような…。

あれ？悪性。あっ、悪性って、癌ってこと？癌ってことか…。

先生「ここね、これが・・・・　稲田さんは、若年性って・・・・　手術がね・・・・　転移を調べる・・・・」

　・・・・・・・・・・・・

検査結果の説明と、手術の必要性の説明。そして、リンパに転移がないかの検査を手術中にして、転移があればその場で切除するとか、手術の方法、手術前には更に手術に向けた検査をする事とか、沢山お話しがあり、書類もいっぱい貰いました。

現在、看護職として仕事をしている私なら分かります。手術とか入院とかって、家族の同意が必要になりますし、「お熱出ました⇒血液検査しときましょ⇒の検査結果説明」とは違った重さの説明になるので、家族同席ですね。

境界線がの話し聞いて、私の中ではほぼ、「良性」のしこりとしてしか認識されてなかったのかな…

先生と看護師さんに、次は家族とってかなり強く言われたけど、家族には話したけど、諸事情により次も１人で同意書(サイン記入済み)を持って術前検査に行ったれーこ。先生、再び驚愕。手術の時は、必ず来てもらいますと約束して、諸々進めて貰いました。

手術、放射線治療、注射や内服、定期検査して、転移なく7年過ぎました。

そう、今回、7年目の定期検査をし、結果説明をしてくれた先生が、

先生「はい。大丈夫でしたよ。時々、自分で触ってみてますか？」

「自分では触らないです。」

先生「そう、結構、自分で触って見つけてくる人多いんですよ？」

「私も自分でしこり見つけて病院に来ました」

先生「そう。でも、触ってないの？」

「手で触れる時にはもう、大きいじゃないですか…」

乳ガン検診で、マンモグラフィがありますが、あの機械の凄いところは、手で触診出来ない小さいモノが発見できるところです。数年前、乳ガンについての講習会に参加したところ、胸のモデルがあり、触診の練習したのですが、触れるのは凄く注意深く集中してやっと「えっ、これ？」って驚く位、点って感じのミリ単位のしこりでした。それ位、小さなモノがモデルになる＝触診で見つける必要があるサイズってことです。

私が触って発見したのはチュッパチャプス位だったし、何回も色んな角度から触り直して、やっぱりあるなって思ったんです。モデルみたいに点みたいな小さいのを発見するなんて至難の技って思って、その後、触診を諦めに近い感情でしてませんでした。

先生「そうね、大きくなってるかもね。でもね、次の検診まで１年空くでしょ？今、大丈夫って言ったけど、次の検診まで大丈夫だよとは言えないです。１年は長いよね、次までの間に何かあるかもしれない。診せてらえないからね。だからね、気づいた時に教えて欲しいです。何でもいい、何か変だなでもいいから、ちやんと触ってあげて、何かあったら、次まで待たずにその時点で来てくださいね。」

目から鱗でした。私の思い込み。手で触れる頃には大きいから、もうね…　だったらしなくていいやって目を反らす方向に考えてました。検査をする前に自身で発見できたら、検査を待つまでより、一番小さい時に発見できるってことですね。

乳ガン検診受けた事無かったり、気になってるけど受ける勇気がないって方に会ったときは、マンモグラフィ是非受けて下さいと、お勧めします。ただ、上記の理由で、触診は特に勧めてきませんでした。

今回の定期検診での先生のお話しを聞いて、触診の重要性を実感できたので、皆さんに触診をお勧めしたいと思います。

長々となってしまった、この胸のしこりの記事を読んで下さった皆様、是非、自分で時々触ってお胸さんの状態を確認してあげて下さい。「ん？」って思ったら、気のせいとか、怖いからとかで先延ばしにせずに、受診してください。診て貰って大したこと無かったら、恥ずかしいではなく、「安心」が手元に届きます。

そして、乳ガン検診を是非、受けて下さい。

会社等での健康診断には乳ガンや婦人科の検診は項目として入っていないのと、症状が無いのでなかなか受診する機会もないと思うので、是非、ご自身でその機会を作って頂くことをお勧めします。

長くなってしまいました。

皆様が、健やかに、楽しい毎日を送れますように