
「これは面白い!根本的にブログにできるし、R18級だけどめっちゃ勉強になる」
「なぜその場所だけがフォーカスされる結果になったんだ」
「待った!この映画を見ると、なぜ北ベトナムが勝てたのか本当に混乱する」
「うん??結果的に何年やっていたんだ」
本稿では、そんな疑念が映画を見ながら没入させ、さらには日本人でも知っているような有名な役者がおらず、どちらかといえば役者に集中よりも物語の主体性やその時代に起きたことに没入し、常に考えさせられた大人気映画に着目します。
画像にある映画だが、これは1972年中部QUANG TRI省、現在は山々が連なり、戦争の跡というのは見受けられないものの、フエやダナンやハノイ、ホーチミンと全体の交通網としては要所であり、1972年に限らず王朝が存在した場所でDMZ(最前線)、戦略的要所となった場所です。
まずあまり興味がない人のためにベトナム戦争とはなんなのかから語っていく。
ベトナム戦争(1955–1975)は、冷戦構造の中でアメリカ合衆国とソ連・中国が間接的に対峙する代理戦争として展開した。その中でも1972年の「クアンチ戦」は、軍事境界線(DMZ)付近に位置するクアンチ省が戦火に包まれ、81日間にわたる激戦が繰り広げられた点で特筆に値する。その時代の英雄たちが現在の指導者となり、ある意味で軍事的政治力の強いのがベトナムかもしれません。
さらにベトナムが長年、40年以上同じ指導者を崇拝し、さらには成長を遂げてこられたのも、激しい戦果の中で南ベトナムの非常な攻撃にも耐え抜き、国を救った、国を守った英雄たち、そして国を良くしたいと思う仲間がいたからこそ高い支持率を得て、ベトナムという基盤が崩れず、ずっと保ち、ホーチミン様が亡くなっても情勢不安にならなかったのかなとこの映画を見て感じる。

本題に入る前に、実はベトナム戦争は1975年で終わったわけではないというのが若者の意見。
このあとに一緒に共闘したはずの中国からも攻められたりと色々とあり、結果的にベトナムが完全に平和と見て取れるとなったのは1990年代。私たち日本人がよく「ベトナムは1997年ぐらいからが復興」ということが立証されるものです。だからこそ今の60歳、65歳の人が国の中枢を担い、ベトナム戦争後に大人となった人間たちが勲章をもらっているのもなんかうなづける話です。
それで今の日本を追い抜こうとする勢いのベトナムを作り上げたのもすごい。
また自尊心や自立心が強いのもまたベトナムである。
それゆえ、この愛国心の塊ともいえる映画は常に満席。
ただ実際に見ていただきたいが、これ、ある意味で抗日映画と似ている。
中国では日本軍、日本に対する憎悪を生むことになるが、この映画では南ベトナム、
さらにはそれに加担しようとした仲間たちへの憎悪がまた強くなる映画でもあった。
たとえそれがフィクションで少し脚色がついたものだとしてもです。
だがフィクションでも人気なのはそれが事実だからだ。
つづく