こうして次男の高校受験は終了した。
次男の次なる目標は大阪大学となった。
私はこの時点では数学の必要ない早慶に行ければなあと考えていた。
しかし、次男は敢えて数学が必須の大阪大学へ行きたいと言う。
ならば必要なのは戦略である。
数学を苦手とする次男にとって大阪大学合格は並大抵のことではない。
それは大阪大学には届かなかった私自身が経験し良く理解している。
しかも、次男が進学する高校は難関国立大学を目指すような高校ではない。
関関同立クラスを目指す高校である。
高校だけに頼っていてはとても大阪大学には届かない。


次男に確認した。
「本当に大阪大学を目指すのか?」
「うん、お父さんを超えたいしな。それにかっこええやん、阪大!」
「かっこええけど阪大は相当難しいぞ。今からしっかり勉強せんといかんわ。早速、塾の春期講習に行かな。進学校の生徒は高校入学前からしっかり勉強しとるわ。ここからやとK塾かS台が候補かな。体験授業行ってみるか」
「もちろん行くわ!」
こうして、共に全国ネットワークの大手予備校であるK塾とS台の体験授業に行くことになった。
次男の感想。
「K塾がいいわ。家からも近いし(徒歩10分)。S台は私立の進学校の生徒が多くて俺は授業についていけんかもしれんわ」
元上司からは
「うちも娘(慶応)、息子(京大)ともS台だったから難関大学目指すならS台が良いのじゃないか」
と言われていたが、次男の意見を最優先した。
元上司のご子息がともに中学受験をして私立の超進学校に通っていたという事情も考慮した結果だ。
長男も大学受験の最後の数か月をK塾に通って成績を伸ばしたし、かなり古い話になるが私の大学の友人もK塾出身者が多かった。
しかも、自宅から徒歩10分!なんと理想的な場所にあることか!
次男と離れて暮らしている時に通勤電車から
「あんなところにK塾があるんやなあ。うちには関係ないけどな」
と思いながら眺めていた。
それなのにまさか次男が通うことになるなんて当時は夢にも思わなかった。
早速、K塾への入塾を決め春期講習を申し込み、入塾手続きのためにK塾K教室へ向かった。