高校では水泳部に所属し、部活や塾に休まず通った。
模試も1年の頃から積極的に受けた。
部活の試合も全てに出場した。
もっとも水泳は幼稚園時代のスイミング教室以来なので全く成績は残せなかったようだが、部活により高校生活で大切な仲間を得ることが出来たようだ。
次男の高校生活で私が手助け出来たのは学費と塾の費用位である。
あとは次男が自分で考え実践した。
その為、高校生活について私が記録すべきことはないが、センター試験から大阪大学合格までの顛末については少し記しておこう。
大阪大学受験にあたっての次男の理想はセンターで高得点を得、そのまま逃げ切りであった。
大阪大学経済学部の選抜方式は3つある。
A方式(センター9割、2次1割)定員65名
B方式(センター1割、2次9割)定員65名
C方式(センター5割、2次5割)定員68名
阪大経済のボーダーは85%。センターで9割を取ればボーダーを5%上回る。
A方式で逃げ切ろうという戦略だ。
センターまでの模試で9割を超えたことはなかったが、次男には本番では超えられるという勝算があったようだ。
結果は88.5%超。またしても数学が8割を超えられず足を引っ張る結果となった。
う~ん、次男よ、おまえは本当に数学で苦労するなあ。
この結果に次男は大いに悩んだ。
もちろん、阪大受験に向けて阪大受験講座の受講等、2次対策も可能な限り行ってきた。
K塾の阪大オープンでは成績上位で冊子掲載された。
しかし、超安全志向の次男は目標の9割を達成出来なかったことで阪大受験に踏み切れずにいた。
ただ、今回のセンターは難化傾向だったため、文系5教科7科目の平均点が昨年度と比較し21点も下がった影響で大学のボーダーも軒並みダウン。
阪大経済のボーダーも85%から83%へ2%もダウンした。
このため次男のセンター得点率はボーダーよりも5%以上上回ることとなり、次男の戦略通りの結果となった。
この結果でも阪大か神大かまだ悩み続ける次男。
私は正直どちらでも良かった。次男に悔いのない決断をして欲しいだけだ。
私は過去の受験記録と次男のセンター得点率から阪大、神大合格最低点を取るためには2次でどれ位の得点率が必要かを纏めて次男に渡した。
5年分の過去合格最低点から阪大ではA方式で30~55%(年度により大きくバラつきがある)、神大では40~45%の得点が必要であった。
神大ではほぼ逃げきれる。阪大でもほぼ大丈夫と思うが、やはり神大よりレベルが上のため心配は尽きないのだろう。
K塾、S台ともセンターリサーチの結果では阪大A判定。順位も上位(20位台)だった。
次男の結論は「阪大受験」。
「ずっと阪大行くために頑張ってきたんやから、ここで逃げて後悔したくないわ」
次男の最後の戦いが始まった。