転校を前に次男の勉強は始まっていた。
元上司から個別指導塾への通塾開始を伝えると
「塾がない日はおまえが教えろ。高校受験なんて楽勝だ。おまえが勉強スケジュールを組んでしっかり勉強のやり方から教えてやれ」
と言われ、その通りに実践を始めていた。
毎日の勉強スケジュールを作成し、休日はもちろん、平日も仕事から帰宅後は次男の部屋に籠って勉強を教えた。
参考書、問題集は全ての教科について塾の基礎教材を活用した。
塾では別の教材を使って教えてもらい、家では塾の基礎教材を使い勉強した。
中学3年のこの時点まで全く自宅学習をしてこなかったので、中学1年の勉強から復習することとし、塾には全ての教科で中学全学年分をカバーする教材を用意してもらった。
勉強の進め方や教材選びは塾のC先生と綿密に相談した。
受験までに全教科の教材を最低3周させないと本当の実力は身につかない。
妻にコピーセンターで全教科の教材をコピーしてもらった。
妻とは
「私は勉強のことは良く分からないけど、これから一生懸命勉強して☆☆高校へ行けるの?」
「厳しいがやるしかないわ。内申点のある公立の進学校はまず無理やろうな」
という会話もあった。
妻は次男が戻ってから勤めていたパートを休み、次男の世話に専念していた。