次男は1週間、祖父母が大分に連れ帰って面倒を見ることになった。
お互い頭を冷やして今後のことを考えたいと思ったことと、X県にいては次男にA先生からアクセスがある可能性があると考えたためだ。
いやそれ以上に次男が自分の意思でA先生の元へ戻ることを不安に思ったのだ。
次男を祖父母とともに大分へ送った後、元上司へ今後のことを相談に行った。
・一般試験で☆☆高校に進学させたいこと
・次男が転校したくないと言っているのでY県にアパートを借りて妻と卒業までいさせようかと考えていること
を伝えた。
「あのな、息子さんの転校したくないという希望は心から理解する。しかし、今はそんなことを言っている場合ではないだろう。Y県に残ったらA先生の思うつぼだぞ。そうしたら、これからもずっとA先生の思うがままになってしまうぞ。絶対にY県からは離れないといけない。絶対にだ。息子さんと話し合って転校させること。まずはしっかりと生活基盤を整えることが先決だ。その後、一般試験で受験させるための学力を身に着けるにはどうするか考えるんだ。まずはしっかり勉強させろ!勉強させればきっと道は開けてくる。これまで柔道しかしてこなかったと言ってもおまえの息子だろう?きっと頭は良いはずだ。自分の息子の底力を信じろ!」
私は元上司の激に涙を流した。そして、次男を信じて頑張って行こう、なんとしても次男を志望校に合格させようと決心した。