サイパン&テニアン戦跡完全ガイド
待望のガイド本が発刊されました
このガイドは普通の戦跡案内ではありません
観光の気持ちがまったく無く
日本兵が死をも恐れずに戦った地をただただ見たい、触れたい、そして感じたい
そのような人にとっては絶対に持っていたい1冊です
小西誠著
社会批評社
1600円
サイパン戦の流れに沿って戦跡を紹介してくれてますので解りやすく読みやすいです
戦跡はサイパンではすでに観光地になってしまったところも多くありますが、人が容易に近寄れないところも多くあります
地獄谷もその一つです
しかし、この映画によって現地観光会社はツアーに戦跡を組み込み、容易に立ち入れない部分に踏み込もうとしてます
慰霊や供養のために行くなら問題はないのですが、好奇心だけの観光で行くのは止めて欲しいと思います
そこで戦死した英霊にとってはその地は聖地なのです
観光目的の人たちは、必ずはしゃぎ、飲み食いし、ゴミをして行きます
いまの心配ごとはこの部分です
すでに地獄谷への道にはヤシの実を食べさせるツアー会社が存在します
1月の時点ですでに、飲まれたヤシの実が一面に散乱してました
困ったものです
我々の供養の一員は、毎年1月と7月の2回、地獄谷で供養を行うとき、車を降りて洞窟までの道中では一切しゃべりません
洞窟に到着しても、黙々と飯盒を炊き、お供えをし、酒を酌み交わして乾杯します
我々にとってもそこは聖地なのです
タナパグ・極楽谷・ドンニー野戦病院跡・オレアイ海岸・チャランカノア・ヒナシスの丘・タポチョ周辺の山々・崖山・飛行場・ナフタン・アギガンそしてスーサイドクリフとバンザイクリフ
全て聖地です
テニアン・グアム・硫黄島・沖縄・フィリピン・南方の島々・・・・・・
どこも同じです
観光は観光としての場所があり、思いっきり騒いで楽しめば良いと思います
慰霊・供養はその地で何が起こったのか、なぜそうなったのか、誰がどのように戦って果てたのか、その兵士達の故郷はどこなのか、家族はどうなったのか、いろいろ考えて、いろいろ想って、その地に向かって頂くことが最善のように思います
私のようなものがこのような事を言うということは、それほどこのガイド本は詳細に記されているということです
私は著者の小西様から直接購入いたしましたが、2月12日全国発売開始と聞いてます
お勧めです
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