九七式中戦車 | 太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し

九七式中戦車

サイパン島のオレアイ海岸にある九七式中戦車

ここは米軍上陸地であり、地獄のような激しい戦闘があった地です

米軍上陸後、ここに陣地を構築した米軍に対して

日本軍の第136連隊・47旅団・海軍陸戦隊そして戦車第九連隊が夜襲を行いました

ほとんど全滅させられ戦闘は山間部へと移って行ったのです


この戦車第九連隊の九七式中戦車もほとんどが全滅しました

この地にそのうちの1台が残されております

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戦後、戦車隊の一員だった下田さんのご尽力で日本にも展示されております

先日、マウンテンフリークさんが富士山の若獅子神社を訪問 した際に写真を送っていただきました


太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し


屋根付きのため綺麗な感じがします

沢山の弾痕も見ることができるらしいです

幸せな戦車ですね

この若獅子神社の本殿には亡くなった少年戦車兵も祀ってあるそうです

戦車とともに本殿も参拝させていただく必要があります


そして靖国神社の遊就館

太平洋戦争の傷痕 次世代への橋渡し

完全に復元されてます

室内のため腐食はありません

綺麗すぎて激戦の面影は感じられませんが九七式中戦車についてはよくわかります

各装置の解説もあり戦車マニアには有難い展示でしょう


ここまで綺麗だとサイパンにあるものは可哀想な気がします

少しでも長く原型をとどめて欲しいと思います


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