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灰色の霧が降る森に 夢の木は立つ




幹をくねらせ 雨にさらされ立っている




ほの暗い森を ひゅうひゅうと 黒い風が 駆け抜ける




夢の葉を 散らしながら
駆け抜けていく




老木は ただ黙って風を見送る




遠いむかしに 青い風と交わした 夢のはなし




もうこの森に あの青い風は 吹かない




カサカサと 今日も夢の落ち葉を 黒い風がはこぶ




遠くに 青い風の 谺をきいた




夢の木が立つ森




記憶になった夢…





時よ



おまえは
なぜに
わたしを
苦しめる



幸せを
かるがると
持ち去り



何故に
災いを
持ち来る



わたしは
おまえが
憎い



この世の
果て
に立つ



大きな
樫の木に



おまえを
縛り
動けなく
してやろう





籠の鳥よ 籠の鳥



流れる雲みて なに思う



空に焦がれ 恋をして



雲に囀り 風に泣く



籠の鳥よ 籠の鳥



いつかは 帰らん 光になりて



空の彼方(あなた)の 生出し森



水は清し みどり麗しの園