MCUドラマ「ムーンナイト」を観た | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 
 

  ​ムーンナイト

 

監督:モハメド・ディアブさん、他

出演:オスカー・アイザック、他

一生3話にたどり着かない事件

 

 

MCU、Disney+のドラマ「ムーンナイト」を決死の思いで観ました。なぜ、決死の思いだったかというと、過去最高に観るのに苦労したからであります。ちょうど仕事がクソ忙しい時期だったので、仕事後更新されるたびに家で観てたんですが、3回連続くらい2話の途中で寝落ちするという事態が発生しまして、一生3話に進まなかった!(笑) いつになったら私は3話にたどり着けるのだろう…と思いながら毎回2話の同じところで意識を失うという、プチビューティフルドリーマー状態を繰り返していましたが、なんとか最後まで観ることができました。いや~家でドラマを観るというのは大変ですな!

 

 

さてドラマの内容ですが、それなりに楽しくは観たんですが、個人的にはMCUドラマ史上一番ノレなかったかなぁという感じ。はっきり言うと好みじゃなかったって感じかな…。

 

主人公が多重人格者で、まったく語り手として信用できない作りは新鮮でおもしろかったし、人格が入れ変わるごとにわけのわからない場所でわけのわからない状況になってるとか、オスカー・アイザックの演技も相まって、その辺の主人公像はおもしろかったです。

 

が、一番この映画に足りないな…と思ったのは、ヒーロー作品としての物足りなさで。ムーンナイトというヒーローが全然魅力的に見えないというところが残念でした。このヒーローはいったい何が魅力なのか、どんな能力が強みなのか。それを裏付けるアクション描写もあんまなくて。これが夢なのか現実なのか、みたいな主人公の精神を中心に描くのはおもしろい作りではあるけど、軸となる「ムーンナイト」というヒーローの魅力がまず圧倒的に足りてないなという印象でした。試みはおもしろいけど、その前にやってほしいことがあるぞ…!というのが私のざっくりとした感想でした。結局このヒーロー何が強くて、何が魅力なの?っていう。

 

 

だからアクションは全体的にまじで物足りなくて、印象的なアクションもなければ魅力もないという感じでした。まぁそもそも主題がそこではないんだろうから、アレですが。物語も個人的に本当におもしろくなったのは後半2話くらいの主人公の精神を描くあのシークエンスのみで、ハムナプトラ的な前半から中盤こそおもしろくなりそうなところではあるんですが、そこに新鮮味とおもしろみがなかったのが残念だったかなぁとか思ったり。

 

MCUドラマの中ではこれまでで一番、味のしない作品というか、私は全体的に物足りない作品でした。結局どこを楽しめばよかったんだ?このヒーロー「ムーンナイト」さん結局何が魅力だったんだ?