モンタナの目撃者
大人として
監督:テイラー・シェリダンさん
出演:アンジェリーナ・ジョリーさん、他
予告の時点でテイラー・シェリダンの新作だとは気付かず、危うく見逃すところだった「モンタナの目撃者」観てきました。想像以上に良かった!すごいグッときました。
内容は正直予告の通りで、殺し屋に狙われた子供を地元の大人たちが助ける話+山火事要素という映画で、アクションとかお話とかがすごい画期的でフレッシュというわけでもないのですが。そこで描かれる子供を守る大人たちのキャラクター、描かれ方がすごい良くて。前提として敵二人のコンビがめちゃくちゃ魅力的というのはあるんですが、対する子供を守る大人たちのドラマにすごいグッとくる映画でした。
久々に気持ちのいい大人たちの物語を観たというかさ。子供をダシにして売ったりとか、敵に加担したりとかせず、徹底して善良な大人たちが自分たちの正義に基づいて行動し、見ず知らずの子供を守るという、すげぇ気持ちのいい映画でした。最近なかなかないバランスの映画で大変感動したというか、「これが観たいんだよ」という映画で素晴らしかったです。
あと改めて気づかされたのはアンジェリーナ・ジョリーの素晴らしさですよね。なんてカッコいい人間なんだ…!と。彼女の物語としてこの映画は非常に良かったし、かつて救えなかった子供たちのトラウマの克服というシンプルな構造ですが、だからこそグッと来たなぁ。脇もみんなすさまじく良くて、あの妊婦の一連のアクションはブチ上がりました。ジョン・バーンサルも悪の側に加担するみたいなキャラがここ最近多かっただけに今回のこのバランスは非常に良かった。
ともかくこの映画は、大人たちが大人として正しい選択をする映画であって、希望のない残酷なこの世に、こういう正義の映画があるとなんかグッときてしまうじゃない。素晴らしい映画でした。