ラーヤと龍の王国
ディズニーアニメアクションの到達点
監督:ドン・ホールさん、
カルロス・ロペス・エストラーダさん
ディズニー最新作「ラーヤと龍の王国」を観てきました。ディズニー映画と思えないくらいひっそり公開され、配信も同時に行われてるという本作。スルーしそうでしたが、ギリ間に合ったので鑑賞。物凄く良かったです!!
ともかくビックリしたのは撮影と構図のビキビキっぷり。沢山のアクションシーンがある映画なのですが、そのどれもがこれまでのディズニーアニメーションのアクションシーンを更新している感があり、すごい見応えありました。特に広大な自然や建造物を軸として、引きの絵で二者のアクションを見せる様なダイナミックな絵作りがすごかったです。砂漠シーンのアクションやチェイスシーンの数々はかなりスターウォーズを想起したりもしました。ともかくアクションがすごい。
あと何と言ってもキャラが魅力的で、この辺はディズニーの横綱相撲だなと感心しました。主人公のラーヤもそうだし、旅を重ねるごとに仲間が増え擬似家族の様になっていくあのメンバーたち、最高じゃないか…。あのメンバーがなにかしら力を合わせて決起するシーンにはホロリときました。
私利私欲を捨て、偏見や思い込みを捨て、コミュニケーションを信じ、対話し、理解し合うこと。そんな他者との関わり合いについて、まっとうで真摯な物語を提示する本作。理想主義的すぎるとかそんな意見もわかりますが、私はディズニーアニメーションには常に理想を描いていて欲しいし、我々の世界よりも少し先の姿を見せて欲しいと思っているので、この分断極まりし世に放つ映画としてこの「ラーヤ」は素晴らしい一本だったなと思います。大好きな映画でした。