4日目

今日も市内観光
午前中、トプカプ宮殿へ。
ここにいたってミュージアムカードを買う。
https://kaigairyokou.info/travel/turkey/sightsee-turkey/museum-pass-istanbul/


なんと220リラに値上がりしている。220リラ…約4,400円。
値段だけを考えると、お得かどうかは微妙なところである。
しかし各施設でチケットを買うための列に長時間並ぶことを考えれば、まあ引き合うのではないだろうか。

トプカプ宮殿に到着。音声ガイドを借りようとしたが、パスポートを忘れて借りられなかった。
現金でデポジットをするのでダメか?と聞いたが、ダメとのこと。残念。

トプカプ宮殿をたっぷり3時間かけて見学。
今日も雨である。こちらの人はまず雨でも傘をささない。コートのフードをかぶっ
て、ずぶ濡れになって歩いている。携帯でグーグルマップを見ながら歩いていたら、水たまりに足を突っ込んでしまった。


そこらの食堂に入り昼食。グリルチキンとビール2杯で35リラ。安い。
いったんホテルに戻り、濡れた靴下を履き替え、また出発。
今度は「軍事博物館」へ。千年にわたるトルコの軍事史に関する展示が。
平日なので空いているはず…と考えていた。観光客はほとんどいなかったのだが、
地元の小学生(日本でいうと2~3年生くらい?)の集団に遭遇。
2,3百人の子供のうるさいこと。
こちらを見て、中国人と思ったのか、「ニーハオ!」と挨拶してくる。やはり中国の存在感は大きいようだ。
「こんにちは」と返事を返す。

15時から2階のホールでオスマン軍楽隊の演奏。ここに来たのはこれが目当てだった。
遠足の小学生たちと一緒。ホールは満席。うるさい。


しかしこれがかえって雰囲気があり良かった。演奏が始まると、子供たちはノリノリ
で、手拍子足拍子大歓声。


ほとんどいない観光客だけだと、こうは盛り上がらなかっただろう

ホテル最寄りのトラム駅、チェンベルリタシュ(Cemberlita?)近くのチャイハネで、スープとドネルケバブ、チャイの夕食。たった25リラのなんてことのない食べものだが、これがめちゃ美味い。

今日も2万歩を超えて歩いた。まだ7時ちょっと過ぎだが、そこらの店でビールを
買って帰り、部屋で飲んでさっさと寝る。

昼食に行く前に、シルケジ駅を見る。

トルコ国鉄のターミナル駅で、オリエント急行の終着駅として完成したこの駅から、

かつては西方に向け国際列車、国内列車、近郊列車が発着していた。


今はマルマライの地下鉄しか走っていないが、かつては映画「オリエント急行殺人事件」の一場面のように、国際ターミナル駅として賑わっていたんだろう。


ターミナル駅にあるレストラン、「Orient Express」。なかなか雰囲気のあるレストランだ。


中には、アガサ・クリスティを始め、このレストランを訪れた著名人の写真が。

2005年に開館した、鉄道博物館。かつてオリエント急行で使用されたグッズや

食器などが飾られている。
鉄道マニアには垂涎ものかもしれない。入場無料。



昼食は、眺めのいいHAMUDI RESTAURANTで。
テラスは人気が高く、予約が必要。


明るく、雰囲気もいい。
前菜を何皿か、メインはケバブ、ワインを2杯。料理もワインもうなるほど美味い。
これで236リラ。安い。

フェリーでカドキョイ地区へ。おしゃれなカフェや飲み屋、土産物屋が集まっている。
ここでお土産のロクム、石鹸、フレーバーティーを買い、ついでにお茶。


フェリーでエミノニュに戻る。
エジプシャンバザール内の土産物屋で、家内への土産を買う。
トルコ石のピアスとネックレス。値段は数万円。
この店は日本人向け。イスタンブール駐在員が良く利用するとのことで、

まあ安心して買い物できる。
勧められてカラスミ(地中海産と黒海産)も買う。イスタンブールではカラスミも名物だそう。


さて、本日の観光は終わり。
ホテル近くのレストランで食事。
フレンドリーなオーナー、スタッフで運営されている、シーフードレストラン。
かつて「るるぶ」で紹介されたこともあると、本を持ってきて見せてくれた。

昼にお腹いっぱい食べたので、夜は前菜のみ。
マリンカという、“イカリングフライ”をつまみに、ビール、ラクを飲む。

 

アテンドしてくれたEさん、ありがとう。

付き合わせて2万6千歩も歩かせてしまった。ごめんなさい。
 

3日目、12月25日は本格的な市内観光の日。
今日は地元イスタンブール在住の方(日本人)にアテンドをお願いした。


今日の予定は次の通り、
1 地下宮殿、ブルーモスク、アヤソフィア見学
2 フェリーでカドキョイ地区へ渡り、市内を観光、職場への土産を購入
3 エミノニュにもどり、ガラタ橋を眺めるレストランで食事
4 エジプシャン・バザールで家内への土産を購入
5 夜、ベリーダンスの名店、「ケルヴァンサライ」で食事&ショー見学

まずはホテルから歩いてスルタンアフメト広場へ。
元々、この広場はローマ時代の競技場であったところ。
それを囲んでいた壁が、街中のあちこちに残っている。かなり朽ち果てているが。



寺院の前に、「新地下宮殿」へ。

入り口

受付から中に入る。入場料は無料。


ここはメデューサの頭で有名な地下宮殿と同じく、東ローマ時代の地下貯水池であったところ。
テオドシウス2世によって造られたのは、地下宮殿より100年ほど後の時代らしい。
ここが見学できる施設となったのはつい最近で、まだ観光客も少ない穴場である。


大理石の柱には、補強の金属帯が巻かれている。

照明が荘厳な雰囲気を出している。ここでコンサートが行われることもあるとか。たしかに音の響きは良さそうだ。


ただ、後で訪れた「地下宮殿」よりは規模が小さい。したがって、先にこちら「新」を見てから地下宮殿に行ったのは正解だった。
湿気があり、暖かい。セーターを脱ぎたくなる。

いろんな国の硬貨が投げ込まれている。水にコインを投げ込みたくなるのは人類共通の性なのか。
ここを造った人たちは、まさか千数百年後に、はるか極東の国から来た人間が訪れるとは夢にも思わなかっただろう。

ブルーモスク(「スルタンアフメット・ジャミィ」)。


世界一美しいと称えられるモスクであるが、残念ながら大規模改修中。
6本のミナレットのうち1本には足場がかかり、先端はどこかへ持っていかれている。
内部も大規模な足場、工事用フェンスにより、全体を見ることができない。
足場がなければどれだけ美しいか、その想像はつく。

入り口

こちらはムスリム用。



壁は美しいイズニックタイルで飾られている。

モスクは礼拝施設であり、基本的に入場料はとられない。
お祈りしている人がいる。


ちなみにここの手前に柵があり、この中に入れるのは男性だけ。もっと手前に女性用礼拝スペースがあり、女性はここからお祈りをする。

「ミンバル」と呼ばれる説教壇。一番上は預言者ムハマンドの場所でありそこから説教することはない(そう聞いたが、ちょっとあいまい)。説教者のためのマイクが壇の中ほどよりやや上部にあり、説教はこので行うとのこと。

さて、いよいよアヤソフィアへ。ここは博物館になっており、入場料が72リラ。かなり高いがそれだけの価値はある。
本日(12月25日)は、普段に比べ観光客が少なく、どこも並ばなくても入れた。これが30日あたりになると年末年始の休暇に入り、世界中から押し寄せた観光客で長蛇の列となる。

ここも内部は改修中で覆いがかかっている。
それでもその荘厳さには圧倒される。



中にいると、“時間の重み”というものが皮膚で感じられる。


2階に上る通路。足元の大理石は、数百年にわたる人の通行でつるつるになっている。

2階のテラスから。


外に出る。
庭には、ビザンチン帝国時代に作られた、あるいはその当時にギリシャあたりから持ってきた柱や、彫刻が転がっている。
羊のレリーフ。ここには10匹しかいないが、少し離れたところにもう2匹。


イスタンブールの諸施設で、もっとも圧倒され、感銘を受けたのがこのアヤソフィアだった。
帰るまでに時間をとって、もう一度来ることにする。

 

ブルーモスクを出て、次はアヤソフィアとの間に入り口がある「地下宮殿」へ。

↓ ちなみにこれはブルーモスクとアヤソフィアの間にある超豪華ハマム、

                            HasekiHürremSultanHamamı「アヤソフィア・ヒュッレム・スルタン・ハマム」

↑ 中の雰囲気だけでも味わおうと入ったら、こちらは女湯の入り口であった。(^^;

「地下宮殿」の入場料は20リラ。
それほど混んでおらず、待たずに入れた。
造られたのは6世紀、ビザンチン帝国のユスティニアヌス1世の時代。コンスタンチノープルの街に生活用水を供給していたが、15世紀にオスマン帝国になって、独自の水道施設が作られてから、使われなくなった。
イスラムでは、流れない溜まった水は不浄との考えがあるそうだ。

中は非常に暗い。目が暗さに慣れるまで、かなり時間がかかる。

ここも一部改修中で、覆いがかかっている。

出た!メデューサの首。




ここにもコインが。日本のものは見つからなかった。

空港からのバス、ハバイストスルタンアフメトに。

イスタンブール観光の中心広場であるここからは、ブルーモスク、アヤソフィアなどの寺院が見え、広場にはでかいオベリスクが2本。

しかし雨。今は見学している場合ではない。

これからホテルに行って、荷物を置かなくては。

 

ホテルはここから歩いて15分ほどのはず。

早朝、誰もいない街を、Googleマップを頼りに、雨の中、ひたすら歩く。歩く。。

雨水は川のように道を流れ、ずぶ濡れになり、遭難しそうになったころ、

 

着いた。

アーメット エフェンディ コナギ (Ahmet Efendi Konagi) エクスペディアで、口コミ評価の高さからここに決めた。

とりあえず荷物を預け、そこらで朝食をとることに。

 

ホテルすぐ近くのパン屋に入り、菓子パンとトルココーヒーで一服。10リラ。

 

一息ついたところで、さっそく観光開始。

まずはバスを降りた、スルタンアフメト広場に戻ることに。モスクのミナレットを目印に、また雨の中を歩き始める。

 

トラムに乗ってみる。

中はこんな感じ。

 

フェリー乗り場のあるエミノニュ(Eminönü)で降り、とりあえずそこに泊ってたフェリーに飛び乗ってみる。

運賃はイスタンブールカードで払う。

イスタンブールのアジア側、カドキョイ(Kadıköy)行きであった。

ただやみくもに、その辺を歩き回る。

 

飽きたので、またフェリーに乗る。

乙女の塔が見える。

 

今度はカラキョイ(Karaköy)へ。

ガラタ塔が見える。そこを目指すことに。

塔を目指し、坂道を歩く。時おり雨が降る。

 

着いた。

 

朝だからか、雨だからか、観光シーズンではないからか…、人は少ない。

待ち時間ほぼ0で塔に登れる。

夏のハイシーズンには1時間待ちも当たり前のとことである。

 

塔の上では外の回廊を歩ける。

塔自体が高台に建っているので、非常に高い。したがって眺めが良い。天気が良ければもっと絶景だろう。

 

カモメがいる。逃げようともしない。

塔の最上階は喫茶室になっている。

ここでコーヒーを1杯飲んで、下に降りる。

 

塔から坂道を下り、ガラタ橋を渡ってエミノニュに戻る。

橋の下はレストラン。

呼び込みされるが断って通り過ぎる。

このレストランには、地元民向けのメニューと、観光客向けのメニュー(もちろんこちらが高い値段)の2種類があるんだとか。

 

ガラタ橋は1992年に火災で焼け落ち、今の橋はその後再建されたもの。

バブルの頃の懐かしい歌番組「ザ・ベストテン」、このガラタ橋の上で「飛んでイスタンブール」を歌う庄野真代を生中継したことがあるとか。

 

エミノニュに戻ったら、お約束の鯖サンドを。

鯖サンドに、ムール貝にお米を詰めて蒸した(?)もの。なかなか美味。

 

腹ごしらえができたところで、エジプシャン・バザールへ。

バザールに入る前から、野菜、果物、菓子、海産物などを商う店が並んでいる。

で、エジプシャン・バザールに入ったら…。

 

強烈なスパイスの香り、まばゆい光の洪水、反響する声。

圧倒的な人間のエネルギーを感じる。

店を冷やかしていると、日本語で話しかけてくる店員が多い。

みんな異様に上手な日本語を話す。

ガイドブックや、旅行者のブログなどでは、「日本語で話しかけてくる者に注意」みたいな記述をみることがあるが、外国人観光客にその国の言葉で売り込みをするのは当たり前のことだろう。

東京の築地場外でも店員の兄ちゃんは、英語、中国語、韓国語、スペイン語など、あらゆる言葉を勉強して呼び込みをしている。

バザールで声をかけられないと、バザールらしさがないというものだ。

「土産は明日買う予定なので、今日は見るだけ」と、日本語でのやり取りを楽しむ。

店員もしつこく付きまとうことなく、紳士的だ。

 

エジプシャン・バザールを抜け、そのままグランド・バザールへ。

入り口にはセキュリティがいて、金属探知ゲートをくぐらされる。これはエジプシャン・バザールも同じ。

こちらも中はすごい熱気。エジプシャン・バザールより広く、迷うこと間違いなし。

グランド・バザール内の両替所で、3万円をリラに換える。

レートは1万円=540リラ。空港での1万円=440リラというのが、いかにぼったくりのレートであったかがわかる。

 

グランド・バザールを抜けたところで、時刻は3時前。そろそろホテルでチェックインすることにする。
チェックインを済ませ、部屋で荷物を解く。
すでに歩数は2万歩を超えており、脚はパンパンだ。
Googleマップを見るとホテルから5分ほどのところにハマム(ハンマーム)があるのがわかる。

トルコに来てトルコ風呂を経験しないわけにはいかないだろう。
さっそく部屋を出て向かう。

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中東・イスラーム世界は、かつてのローマ帝国の東南部を征服した際に、ローマ人の浴場文化を引き継ぎ発展させたと考えられている。
常に心とともに身体を清潔に保つことを重んじるイスラムの教えに浴場の目的が合致するために、公衆浴場が一般に急速に普及していった側面もある。
イスラーム世界の都市では、ハンマームはモスク、神学校(マドラサ)に次いで重要なものだと考えられている。かつては各街区に必ずモスクや市場(スーク、バザール)とともにハンマームが存在し、多くのハンマームがワクフ(寄進財産)として維持建設されてきた。それらの公衆浴場とは別に、国家の君主・有力者は宮殿や自宅に私的な浴場・浴室を建設した。
                                                            〔Wikipediaから〕
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ハマムには、アヤソフィアに付随した「Ayasofya Hurrem Sultan Hamamu」https://www.ayasofyahamami.com/のように、超豪華、超高級(1回の入浴で1万数千円)のようなところもあれば、ジモピーが主な客の庶民的なところもある。
自分が行ったハマム「Kadırga Hamamı」は、もちろん後者だ。

派手な看板はないので、ちょっとわかりにくい。

狭い通路を奥に進むと、ハマムの入り口がある。
扉の向こうは脱衣所の広間。その広間に面して個室の脱衣室が並んでいる。


親父がメニューを示し、入浴、垢すり、マッサージのフルセットで75リラと言う。料金は後払いだ。
脱衣室の中で服を脱ぎ、腰に布を巻き付ける。そして浴室へ。
浴室に湯船はなく、蒸し風呂。そしてサウナが。
サウナに入ったり、外で水を浴びたりしていると垢すり(三助)が登場。
腹のでっぷり出たおっさんである。

おっさんの指示に従い、大理石の台の上でうつ伏せになったり仰向けになったり腰掛けたり。
全身をごしごし擦ってくれる。消しゴムの滓のような垢がびっくりするくらい出てくる。
おっさんは、「スクラブ!」、「マッサージ!」、「☆&%#*+▽!!」と叫びながら、体を擦り、石鹸を溶いたお湯を頭からかけてくる。
マッサージは悲鳴が出るほどきついが、脚がほぐれてくるのがわかる。
20分少々の垢すり、マッサージが終了。肌がつるつるになった。
このあと浴室に残ってサウナに入ったり、蒸し風呂で横になっていてもいいのだろうが、こちらはもう充分堪能したので外に出る。
広間に行くと椅子に座らされ、体、頭に乾いたタオルを巻いてくれる。ミノムシのような格好で、出されたチャイを飲む。

このハマムはどうやら由緒あるハマムらしい。1700年代にできたとある。(おそらく)

番台(?)も趣があり、その後ろにはこのハマムに関係する人の古い写真が飾られている。


着替えを終えてから、親父に断って写真を撮らせてもらう。
「どうもありがとう、それじゃ」と出ようとしたら、「おいおい!?」と親父。
そうだ、後払いの料金を払い忘れてた。(^^;
慌てて100リラ札を出し、釣りの25リラをチップに。これはちょっと奮発しすぎた。親父は喜んでいたが。(当たり前だ)

すっきりしたところで、またまたスルタンアフメト広場へ戻ってみた。
今度は2本のオベリスクをじっくり見たり、

アヤソフィアを眺めたり、

ブルーモスクを眺めたり。


このとき時間は5時半ころ。しかしまだ明るい。
冬至の翌日の5時半で日本ならもう真っ暗なはず。
イスタンブールの時間は、グリニッジ標準+3時間であるが、どうも経度とずれている感じがする。

このため冬にもかかわらず、夜は7時を過ぎてもまだ明るいが、朝は8時になってもまだ暗い。
ちなみに、ほぼ同経度のキエフはグリニッジ標準+2時間である。

 

さすがに疲れたので、ホテルに帰って休むことにする。

その前にどこかで食事をしたい。

ホテル近くの四つ角で、レストランの店員に声をかけられた。

広い窓をもった2階の店。ここならぼったくられることもないだろうと、店員について店に入ったのだが…。

まずはビール、そしてスープを注文。ちょっとした前菜と、メインはひき肉のケバブ。

と、ここで店内を見回すと、自分の他に客がいない。

で、メニューを見ると、一つ一つの料理がバカ高いではないか。

注文した料理の値段を頭の中で計算すると、700リラ(1万4千円)を超える。

ぼったくり店であったか!?。しかしメニューにちゃんと値段が示されているのだから、仕方がない。

 

店の親父は親しげに英語で話しかけてきて、「日本からか?」、「日本人は大好きだ」、「日本人はまじめで誠実だ」などとおべんちゃらを言う。

その誠実でまじめで大好きな日本人から“ぼる”つもりか?と口から出そうになったが、ぐっとこらえて料理を食べる。

ケバブはぱさぱさでまずかったが、スープは美味い。

このあといろんな店でスープを飲んだが、イスタンブーのスープはどれもめちゃめちゃ美味しかった。

料理が終わると、「サービスだ」と言って、チャイとトルコ菓子(バクラバという、パイにシロップをかけたもの)を出してくれる。

この菓子が、頭が痛くなるくらい甘い。

とても完食できず、半分残して勘定を頼む。

ドキドキしながら値段を見ると、250リラ。ん!?自分の計算と違う。いや、確かにこの内容で250リラ(5千円)は高いが、ぼったくりというほどのものでもない。もしかしたら日本人なので情けをかけられたか?そういえば勘定を頼んだあと、店の奥で親父と若い店員(息子か?)がなにやら言い合っていたような気もするが、この勘定についてのことだったんだろうか?

10リラをチップとして置いて店を出る。

ぼったくり店であったのか、単なる観光客値段の店であったのかは明らかでないが、食事するところを選ぶ際には、① 店頭に値段の入ったメニューが掲げられている店を選ぶ、② 客のいない店には入らない、の2つを教訓として得た。

 

2日目はこれにて終了。ホテルの部屋で死んだように眠った。

この日の歩数は2万5千歩だった。

 






 


 

 

 

 

 

 

 

年末に訪れていたイスタンブール、キエフから無事に帰ってきた。

無事に…。まあ、病気もケガもせずに、楽しんで帰ってこれたのだから、“無事に”だろう。

キエフでは、地下鉄内で名物のスリ被害に遭ったが…。

これからゆっくり旅行を振り返りながら、記事にまとめていこう。

まずは東京出発から、イスタンブール国際空港到着まで。

 

空港までは、新宿発の成田エクスプレスを使う。

きれいな座席で快適だが、1両に客が数人しかいない。大赤字なのではないか?

 

利用した便は、ターキッシュエアラインズTK53便。

イスタンブールへの直行便は、このTK53だけ。

12月23日の23時に成田を出発、イスタンブールには現地時間で24日5時45分に到着。

航空券は8泊分のホテルと合わせて、エクスペディアでとった。約15万円。

出発が1日遅くなると、数万円高くなる。そして、仕事納め(28日)以降だと、もっと。

 

座席はもちろんエコノミーだが、ターキッシュエアラインズの座席予約ページで8千円ほど追加し、足元のスペースが広い非常口前の座席をとる。

利用する便の中でどの席がいいかは、SeatGuruhttps://www.seatguru.com/で調べられる。

この席、脚を伸ばせるのはいいが、前席下の荷物スペースがないので、離着陸時に手荷物をオーバーヘッド・コンパートメントにしまわなきゃいけないのが難点。

 

ターキッシュエアラインズの機内食は美味しいとの評判だが…。

グリルチキン、付け合わせにご飯、フムス、サラダ、パン、デザートの菓子。

感動するほどでもないが、まあこんなものか。

 


 

12時間半の飛行で、イスタンブール空港に到着。雨。

ヨーロッパ随一のハブ空港だが、さすがに早朝なので人もまばら。

これは入国審査を終えたところ。

審査では全く何も聞かれず、全く無言。15秒で終わり。

 

両替所でトルコリラを買う。

入国審査とは違い、窓口には愛想のいいイケメン兄ちゃんと、かわいい姉ちゃんのペアが。

日本円を出すと、笑いながら、「こんにちはー」、「ありがとー」、「さようならー」と、知る限りの日本語を言ってくる。

ここでのレートは1万円が440トルコリラ。後でわかったが、これは市内では考えられないくらい悪いレートであった。

ちなみに市内では520~540リラ。

ここでの両替は2千円程度にしておくべきであった…。

 

このあと、空港から市内へは、Havaist(ハバイスト)というエアポートバスを使う。これにはイスタンブールカードという、プリペイドカードを買う。

https://tripnote.jp/istanbul/havaist-bus-between-city-and-airport

事前にこのサイトで勉強して、カードの買い方は知っていたのだが、いざ自販機で購入しようとすると、ニコニコ顔のおっさんが近寄ってきて、いちいち買い方を教えてくれる(トルコ語で)。

「ありがとう」と日本語で礼を言いつつも、頭の中では、「これは“タカリ”の類であろうか?」と疑っていると、案の定…。

私が買い終わったら、おっさん、今度はポケットから自分のカードを出して機械に読み取らせ、残高がほぼゼロであることを示し、「いくらかくれないか?」と言う。(トルコ語と、片言の英語だが、何を言ってるのかは雰囲気でわかる)

余りに邪気のないその笑顔に、こちらもつい笑いそうになり、それでもたくさんのお金をやるつもりにもならないので、1リラ硬貨を3枚あげて握手をして別れた。

冬の朝の6時過ぎにあんなところで旅行者を待っているんだろうか。風邪ひくなよ~。

 

目指すは、SULTANAHMET(スルタンアフメット)、17番乗り場から。運賃は18リラ。

いま現在のトルコリラは、20円を少し切るくらい。旅行中は1リラ=20円で計算していた。

約50kmのエアポートバスが片道360円だから、安い。

 

こんな感じでピッとやって、

座席はこんな感じ。とてもきれだ。Wi-Fiも使える。