中目黒に開店され、4周年を迎えられたフランスパンサンドイッチの名店
「 Chapeau de paille (シャポードパイユ) 」さん。
今やたくさんのお客様とファン、そして雑誌への掲出も増えたお店のオーナー
神岡修シェフに独占インタビュー!
雑誌では紹介されないシェフの1日も聞いてしまいます。
神岡 修オーナーシェフ
Q:今さらながらインタービューって恥ずかしいような気がしますね(笑)
改めまして、開店4周年おめでとうございます!
4周年を迎えられたお気持ちをお聞かせください。
A:長いようであっという間の感じですが、嬉しいです。 でも、まだまだだと思っています。
Q:パティシエ出身のシェフがなぜフランスパンサンドイッチのお店を開かれたのか、
改めてお聞かせください。
A:パリで仕事をしていた時、よくシェフと出張の仕出し料理について行っていました。
そこでシェフがささっと作ってくれた、まかないのサンドイッチが美味しくて忘れられませんでした。
外で食べるのにも食べやすいので、みなさんにも気軽に食べてもらいと思ってお店を開きました。
Q:私自身、中野で「むぎわらぼうし」として営業されていた頃のからのお付き合いなのですが、
発祥の地中野での思い出・失敗談などがありましたらお聞かせください。
A:中野では中野駅のガード下で朝の時間帯にリヤカー販売をしていました。
その時の失敗談なのですが、 寝坊をしてしまいまして(苦笑)、
リヤカーを出す時間に間に合わなかったことが何度かあります。
ある時も寝坊をしてしまい、慌てて支度をして予定より15分位遅れてしまったのですが、
常連のお客様同志が心配しながら来るのを待っていただいたことがありました。
あとから聞いた話では、お客様同士も初対面だったようですが「来ないわねぇ~」と
お話をされながら待っていただいていたそうです。
恥ずかしい話ではあるのですが、そこまでして待っていただけたことが良い思い出です。
Q:中野と中目黒ではお客様層の違いなどはありますか?
A:中野では、主に通勤途中のお客様が朝食や昼食用にお買い求めいただいていました。
中目黒では、ご近所のお客様や土日は家族連れのお客様が多いですね。
週末は朝食・ブランチ・昼食用にと、ご家族で来店され、サンドイッチを購入されるので、
早い時は午前中で売り切れてしまいうことあるんですよ。
Q:ロケバスさんからの注文も多いそうですね?
A: はい、そうなんです。早朝の時間帯はお握り屋さん位しか対応していないらしく、
それ以外のお店で早朝でも対応できるのが当店だったようです。
それもあってかロケバスさん同士の口コミでご注文をいただく機会が増えました。
(インタビュー中にもロケバスさんからの注文の電話が入っていました)
Q:雑誌などに掲載されるようになってから、何か変わったことはありますか?
A:それほど大きく変わったことはないと思うのですが、名古屋や新潟など
遠方から足を運んでくださるお客様もいらっしゃるようになりました。
Q:誰をも魅了する美味しいフランスパンサンドイッチを作られるのは大変なことだと思いますが、
シェフそしてシャポードパイユとしてのこだわりを教えてください。
A: パン生地は約15時間発酵させています。マヨネーズも自家製の手作りです。
ハムはフランスで”シャルキュティエ”と呼ばれる職人さんから学んだ手作り無添加です。
ハムはソミュール(9%の塩と1%の砂糖を入れた水)に3週間漬け込みます。
その後サンドイッチを作る前にブイヨンでコトコトと煮込みます。
ハムの芯部に64℃まで熱を入れるため、状態を細かく見極めながら作っています。
最近は”シャルキュティエ”から習ったソーセージも作っているんですよ。
Q:仕込などにかなりの時間を費やされているのですね。
お忙しい1日の主なスケジュールを教えてください。
A: 16時頃から就寝して、体を休めます。
20時から21時前後に起床して、パン生地の分割・成形をしてパンを焼き始めます。
午前2時くらいに焼き上がるので、その後サンドイッチを作り始めます。
日によりますが、だいたい午前10時くらいまではサンドイッチを作っています。
そのあとは翌日の仕込みなどをするのが1日の主なスケジュールです。
Q:宿命かもしれませんが、夜通しの仕込は大変ですね。
お店のお休みの日はどのように過ごされていらっしゃいますか?
A:日曜日には家に戻って家族と過ごしますが、月曜日の昼頃にはお店に戻って仕込みをしています。
なかなか休みは取れませんが、夏休みには家族と旅行をしたいと思っています。
Q:フランスパンサンドイッチ以外、スイーツも人気ですね!
A:季節ごとの商品を提供するようにしています。今の時期はグレープフルーツのゼリーです。
バレンタインにはガトーショコラ、ホワイトデーにはマカロン、クリスマスにはビッシュドノエル、
そのほかにもウィーンのカイザークグロフやギャレットデロワも時期に応じて作っています。
2014年のクリスマスケーキ「ビッシュドノエル」
Q:兵庫県姫路市のご実家で栽培されているお野菜も店頭販売され、人気のようですね!
ご両親の愛情がたっぷりなのはもちろんのこと、人気の秘訣は何だと思われますか?
A:たぶん安いからだと思いますよ(笑)
ですが、完全とは言わないまでも限りなく無農薬に近い、ほぼオーガニックの野菜を
両親が作っています。
Q:4周年は節目の年ではありますが、これから5年、10年と末永く美味しいフランスパンサンドイッチを
作っていただきたいと思っています。
今までを振り返って想うこと、今後、シェフがやりたいと思っていることなどをお聞かせください。
A:そうですね、地域密着でお客様にさらに愛されるお店にしてゆきたいと思っています。
あとはあくまでも夢なのですが、引退したらリヤカーを引いてシルクロードを踏破したいと
考えています。
Q:神岡シェフ、お忙しい中ありがとうございました!
Q:そして、シャポードパイユを支える看板娘の坪内マネージャーにも少しお話しをお伺いします。
Q:坪内さん、4周年おめでとうございます!普段は様々な裏方業務もこなすスーパーガール!
シャポードパイユと共に歩まれた4年間、率直なお気持ちをお聞かせください。
A:お客様のおかげで4周年を迎えることができて素直にうれしいです!
ご理解のある大家様、常連様、そしてシャポードパイユを応援してくださる多くのお客様に
支えられてこそだと思います!
Q:午前中には完売する日も多くなってきたようですね!
オープン当初から4周年までの間、何か変わったと感じることはありますか?
A:月日が経つにつれて、お客様との距離が近くなって来た感じがします。
いろいろな意味でお客様との良い関係が築けるようになってきました。
Q:ファンは知っているかと思いますが(笑)、一説には神岡シェフには「国王」の称号があるとか?!
A:そうなんです(笑) 勢いでサンドイッチを作りすぎてしまうことがあって、
ついには「作りすぎ国王」と呼ばれることもあるんです(苦笑)
ですが、天候などを見極めて作る量などを調整はしているのですよ。
予想に反して売れすぎて早い時間に閉店したり、逆に売れ残ってしまったりと・・・
なかなか難しいのですが、余らせたくはないですね・・・
Q:今後、シャポードパイユをどのようなお店にして行きたいと思われていらっしゃいますか?
A:「もう一度行きたい」「なんとなく食べたいなぁ~」と思われるようなお店にしたいと思っています!
お忙しい中、ありがとうございました!4周年、本当におめでとうございます!
<取材協力および画像提供:シャポードパイユ様>
シャポードパイユ外観
【基本データ】(2015年7月6日現在)
■店名:シャポードパイユ Chapeau de paille
■住所:東京都目黒区中目黒4-4-10 1F
■営業時間: 7:00~18:00 (サンドイッチが無くなり次第閉店します)
■定休日:毎週月曜・火曜、年末年始
※2015/8/6(木)臨時休業
※2015/8/17(月)~ 8/25(火)まで夏期休業
※その他臨時休業の場合は随時告知
■電話 & FAX: 03-6303-0014
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