tarnodico1985のブログ -2ページ目

tarnodico1985のブログ

ブログの説明を入力します。

 中学が怖いところとはかねて聞いていたが、そんなに不良が多いとは思わなかった。嫌だなあ、これから三年もこんな学校に通わなければならないのか。そんなところへ不良の頭から呼び出しだ。小学校から中学へ上がってまだ半年、多少学校に慣れてきたところだから、私の何がいけないの、昼休みが始まってすぐ教室に呼び出しに現れたのは二人だ。私は周囲の同級生たちを見回して、助けてよ、連れて行かれたら先生にそう言ってよね、だが彼らは我関せずの無視、先生になど絶対に言いつけに行かないと分かった。私は二人の後について不良の頭の待つ体育館裏へ、真ん中に頭がいて左右前後に五人くらいはいたかな。前にも書いたがこのときの不良の頭の用事は何だったか忘れた。殴られたり蹴られたり脅されて金を取られたりはなかったから、たぶん大した用事ではなかったのだ。昼休みの内に教室に戻った私は、同級生の、何だったんだよ、の言葉を無視して何も答えなかった。お前らが呼び出されたら俺は何もしないからな、という意思表示だ。同級生とはまったく冷たいものなのだ。  私たち一般生徒にはこんなに怖がられた我が中学の不良たちだが、前にも書いたが隣の中学の凶暴な不良の前にはただただ逃げ回るしかなかった。私は噂だけで実物は見たことがないのでどんな男か知らないが、背はあまり大きくなく肉付きも普通、だが性格が凶暴で喧嘩がやたらと強い、らしい。もっとでかい他校の不良を手もなくブチのめしたそうだから、何か武道の覚えがあったのかも知れない。だとすれば公平じゃないな。こいつは卒業することなく警察か何かに捕まりその後は外国へ行ったという話だから、我が中学の不良たちもさぞかしほっとしたことだろう。中学から高校へ上がって、この問題の中学の卒業生と一緒のクラスになった。ある時、お前の中学の番長えらく凶暴で有名だったんだけど実際どうだったの、と聞いてみた。そいつ曰く、そうなの、とあまり私の言に賛成の様子は見せず、別の中学の名を挙げて、あそこの番長なんて三人くらいカタワにしたって話だぜ。で、そこの中学から来た同級生に同じことを聞いてみた。そうすると、確かに大怪我したヤツがいたらしい、喧嘩の最中傘の骨で頭を突かれ頭蓋骨陥没の重症だったそうだ。もっともその喧嘩は一対五で対等ではなく、傘を振り回すのもやむを得ない状況ではあったらしい。今の中学がどのくらい危険かよく分からないが、私に関して言えばけっこうビクビクもんで何とか卒業に漕ぎ付けた、と言ったところか。今から思うと、あの時の呼び出しは何かの間違いだったのではないか、と思う。私は常に目を付けられないように、目立たないをモットーに行動しているので、入学後僅か半年で不良の気に触るようなことをするわけがない。  それから長い時間が経ち、ずっとずっと後年のこと、中学が荒れた時代があった。私と同じ年代の人であれば覚えがあると思うが、連日新聞に、荒れる中学、と題した記事が載った。全国的に中学が荒れた時代だったのだ。その最中、荒れる中学の中でも最右翼の横浜の某中学に行ったことがある。中学教諭の研究会だか発表会だかがその中学で開かれたのだ。行ってみてさすがの私も驚いた。まず校門を入って、見上げると校舎の窓と言う窓のガラスが割れている。校庭もなんだか荒れている風情で、普通の校庭は馴らされていないまでもそれなりに平らだろうが、その学校の校庭ときたらあちこちに穴が開いていてまるでモグラがそこら中から顔を覗かせたようになっている。圧巻は登下校口で、コンクリートの三和土の真ん中に大きな焚き火の痕があった。先生に聞いたらこれは三人の生徒がいたからで、その三人がいなくなった今は、かつてがウソのように大人しくなったのだそうだ。その三人がどうしていなくなったかは聞きそびれた。  不良不良不良、人は何故不良行為をするのか、無意味とも思えるその行動の意味するところはいったい何だ。教科の中で道徳教育がその重さを増すそうだが、それならまず生徒の不良行動の意味を解き明かして頂きたい。 「蹲る闇」 ー日常に潜む非日常、  不連続世界をめぐる四つの中編小説ー http://www.amazon.co.jp/%E8%B9%B2%E3%82%8B%E9%97%87-%E7%9C%9F%E6%99%B4%E7%8C%B4%E5%BD%A6-ebook/dp/B00HBYEU2C 「月と星」 ー絹の街が紬出す愛と憎しみのサスペンスー 母が着た紅色結城は六道の迷い道 http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%88%E3%81%A8%E6%98%9F-%E7%9C%9F%E6%99%B4%E7%8C%B4%E5%BD%A6-ebook/dp/B00J62YTW8/ref=sr_1_1?s=digital-text&ie=UTF8&qid=1395619351&sr=1-1&keywords=%E6%9C%88%E3%81%A8%E6%98%9F 「時は魔術師」 ーあの暗い戦争の直前     僕の暮らした街を爽やかに駆け抜けた                女子大生探偵がいたー http://www.amazon.co.jp/時は魔術師-真晴猴彦-ebook/dp/B00N8A9WIK/ref=sr_1_12?s=digital-text&ie=UTF8&qid=1409700806&sr=1-12 真晴猴彦のブログ ...