目に映る景色、聞こえる音、

触れるもの、味わうもの

ジンワリと胸のあたりに響いてきて

今、この瞬間、この世界の仲間として

息をしていること

自然の美しさを感じられること

なんて有難いのだろう、と思います。

最近、頭の中で繰り返されるメロディーがあって

歌詞を調べてみたら、

今感じていることにピッタリ共鳴していました。

思い立って訳してみたのでシェアします。

＜以下、超意訳＞

空に浮かぶ雲

たなびく天使の髪のよう

宙にそびえるクリームの城や

空を埋め尽くす羽の渓谷

雲がそんなふうに見えていた

とつぜん雲は太陽をさえぎり

ところかしこに雨や雪が降る

したいことが沢山あったのに

雲が邪魔をしてきたみたい

雲を表と裏、どちらからも眺めてみる

上から、そして下からも

思い返せば、どれも雲でできた幻

雲のことなんて

はじめからわかっていなかった

観覧車や月のようにめぐり巡ってくる
踊った後のふわふわした気持ち
おどき話が現実になったような
愛をそんなふうに思っていた

今となってはドラマをみていたみたい

笑いたければ笑えばいい

本当の気持ちなんて誰もわからない

自分をたいせつにして

愛を表と裏、どちらからも眺めてみる
与えては奪う、それを繰り返す
思い起こせば、愛もまた幻
愛のことなんて
まったくわかっていなかった

恐れや悲しみ、そして誇らしさ

大声で「大好きだよ」って伝えること
夢や画策、その見物人
人生はそんなもんだと思っていた

この頃よそよそしい昔の友達

首を横に振りながら、変わったねって言ってくる
そうかもしれない

日々を過ごすうちに

得るものもあれば失うものだってあるのだから

人生を表と裏、どちらからも眺めてみる

勝っては負けて、それを繰り返したり
振り返ってみれば、人生もまた幻

人生のことなんて

全然わかっていなかった

生きるってことを、どちらからも眺めてみる
上からそして下から、どんなところからも
思い出してみれば、生きることもまた幻
生きるってどういうことか

なにもわかっていなかった

Joni Mitchellの”Both Sides Now"（1967）

にインスピレーションを受けて

和訳してみました。

英語のオリジナルの歌詞は韻を踏んでいて

軽快なメロディととてもよく合っています。

毎日を気持ち良く過ごすのも

ハラハラドキドキしたり

気を揉んだりして過ごすのも

どちらも有りですが

心の持ちよう一つで

見えるもの、聞こえるもの

出会う人や出来事が

変わってきます。

全く同じ、雲なのに

天使の翼に見えることもあれば

立ち込める暗雲になることもある

で、結局はその雲も

時が経てば、幻のように消えていく。

雲から始まって、愛や人生さえ

まぼろし、と歌ってしまう

５５年前に作曲された曲ですが

深い示唆に富む歌詞は

時代を超えて

インスピレーションを与えてくれますね。

ちなみに邦題は「青春の光と影」だそうです。

こちらにはやや時代を感じるのは

私だけでしょうか。。。

今日も貴方の一日が

喜びとやさしさに満ちたものに

なりますように。

「今、ここ」からどちらの世界も眺めてみる