潤がコロナに感染した
無症状とは言えコロナには違いない
2人で借りている部屋は
お互いのプライベート空間もあり
潤はそこに……と思っていたら
事務所がホテルを取り
そこに隔離する事になった
潤のいない部屋は
いつも以上にガランとしていて
無音の世界が広がっている
もちろん
俺まで感染するにはいかないから
最善の策ではあったにせよ
今 大河の撮影でいない潤に会えていないのに
更に会えない辛さが身に染みる
気を遣う奴だから
きっと撮影延びるのを心苦しく思ってるだろう
濃厚接触者の人に詫びているのだろう
そんな思いが溢れてくる
LINEで連絡を取るも
『大丈夫だよ 翔くん』の一言だけ
心配させまいとする潤が
愛おしくてたまらない
今すぐ駆け付けて抱きしめてやりたい
けどそんな事したらおおごとになる
『ゆっくり休めよ』
そうLINEを送ってスマホを置いた
無症状だけでも良しとしなければ
心配し過ぎても逆に心配されちまう
潤に会えてない辛さが酒を飲ませ
挙句の果てには
潤のドラマのBluRayを観させると言う
俺には珍しい行動をさせる事になった
今日はこのまま眠りにつこう
そう思いながらソファーで横になった