『お前  また身長伸びた?』
突拍子もなく翔くんが聞いてくる

自宅のソファーの上
俺の後ろから抱き抱える様な体制で
翔くんに羽交い締めにされてる

『もうすぐ39歳になる男が
今更身長なんか伸びないでしょう?
翔くんの気のせいだよ』

『そうかなぁ……』

微妙に少しだけ背の高い俺の事を
気にしてる素振りは昔から
基本的に翔くんがマウントを取る形で
俺達の仲は保たれてる

『…なぁ?』
『…何?』
『それ以上伸びるなよ?』
『そればっかりは分からないって!』
翔くんの羽交い締めが更にキツくなる
ある意味駄々っ子だよなぁなんて
翔くんそっちのけで考えてたら
『何余計な事考えてるんだよ』と
少々拗ねモードで
首を翔くんの方向に向かされKissされた

朝からのんびりくつろげる日は
今はほぼ無いに等しくて
久々に貰ったKiss1つで火がついた俺は
今度は自分からとばかりに
濃厚で蕩ける様なKissをお見舞する
翔くんは最初驚いていたけど
そのうちにお互いが溶け合う様な形になり
結局朝から再びベッドで過ごす様になった

そんなに身長の事気にするかなぁ?
でも
そんなとこも好きだと思いながら
翔くんを受け入れベッドに深く沈んで行った

普段では見えない所に
翔くんの印を残して……