ソファーに座る様に促され
翔くんと座ると



最初からね
全てを受け入れられた訳じゃないのよ



開口1番に
翔くんのお母さんがこう言った



昔からあなた達が仲が良かったのは
私もお父さんもよーく知ってる
もう1人弟が出来た感じで見ていたの

それがいつしか翔の中で変わって行ったのね

潤くんと2人で暮らすと言われた時に
翔の気持ちは全部聞いたわ


もちろん最初は驚いたし
何度も話し合いを重ねたわ

本当にそれでいいのか
それが本当に翔の気持ちなのか
翔が潤くんを幸せに出来るのか


納得するまでに時間は掛かったけどね





翔は言い出したら
親の言う事なんて聞かないからな




………じゃあ僕は
翔くんと一緒にいていいって事ですか?

翔くんと同じ時間(とき)を過ごして
いいんですか?


翔くんの子供を抱っこさせてあげられないし

僕以外に翔くんにお似合いの人だって
もしかしたらいるかもしれない


そもそも僕は男ですよ?

それが翔くんの足枷になるならっ……………!




1人で悩ませてごめん
なかなか気付いてやれなくてごめん

お前は俺の足枷なんかになってないし
お前以外の人なんて考えた事もない


子供の事は申し訳ないけど

でも俺は

お前と一緒に生きて行く事が
俺の幸せだと思ってる





翔くんが
真っ直ぐに俺の目を見ながらこう言った