俺が車の中から出る事を躊躇してると
翔くんが笑顔で
大丈夫だから
と言い
俺の手を握って車の外へ連れ出す
ただいま
玄関で翔くんの声が響き渡ると
奥の方から懐かしい顔の人が出迎えてくれた
潤くん いらっしゃい
待っていたのよ
翔くんのお母さんの明るい声
これから何が起こるかも分からずに
緊張したまま翔くんに手を繋がれて
家の中にお邪魔する
潤くん いらっしゃい
よく来てくれたね
通された部屋には
翔くんに似たお父さんが
笑顔で出迎えてくれた
えっ?えっ?
一体何が起こるの?
何?何?
俺が1人でオロオロと翔くんを見ると
翔くんが俺の手を力強く握り返して来て
潤 大丈夫
この2人にはもう全部話してあるから
そう笑顔で俺に話した