翔くんから渡された封筒


『見たらちゃんと書いておいてね』


と言う翔くんの呟き

久し振りに感じた手の温もり


この封筒には何が入っているんだろうかと
不安な気持ち


色々な感情を抱えたまま
カズの家に着く



楽屋での出来事を
一応カズにも話しておこうと

夕食を食べながら
一連の流れをカズに話す



カズも
 

分かった


と一言だけ言うと 

何も言わずに今日も俺の作った料理を
口に頬張りながら食べていた



ゲストルームに戻り

緊張しながら封筒を眺める


封を開けたい気持ちと
開けるのが怖い気持ちが同居していて

なかなか封筒に手が伸びず
時間だけが過ぎ去って行く


よし


と意を決して封筒を開けて
恐る恐る中を見たら……………



翔くん  
何でだよ……………




翔くんの直筆で書かれた

俺が貰う2通目の
婚姻届とパートナーシップ証明書が
綺麗に折り畳まれて入っていた