生きているのか死んでいるのか
自分でも分からないくらいに

憔悴しきっていた


訳も分からず潤が居なくなり

全てがパニックになり

気付いたら
ニノに連絡をして助けを求めていた事すら

半分しか覚えていないくらいだった





遠くの方からスマホが鳴る音がする


そうだ
ベッドサイドに置きっぱなしにしていたんだ


よろよろと立ち上がり
スマホを手に取り画面を確認すると



『ターゲット発見』の文字



ニノが潤を見つけてくれた事を知らせる



全身を纏っていた強烈な緊張感が
一瞬にして解き放たれ

今度は安心感が押し寄せて来て

俺はその場にへたり込んでしまった


どんな状況であれ潤が見つかった


俺の目からは溢れんばかりの涙が流れ
終いにゃ鼻水まで溢れて来る始末



やっとの思いで立ち上がり
洗面台で顔を洗いリビングに戻ると

ニノから新たな連絡が入っていた



『潤くんが意地っ張りになってて
    すぐに帰る状況じゃなさそうなので
    暫く俺の家に居させる事にするから

    仕事で潤くんに会っても
    まだ何も問い詰めない方がいい

    それだけ了解しておいて』



見つかったら
すぐに戻って来てくれるかと思ってた


すぐに帰る状況じゃないって
潤は俺には会いたくないって事なのか?


だから出て行ったのか………?


潤の中で一体何があったんだ?

LINEをしても返信すら無かったから

潤が何を考えているのか
恥ずかしいくらいに今は何も分からない



あれだけ一緒に居て

あれだけ愛を囁いて

あれだけ想い合っていたはずなのに



そう思ってたのは
………俺だけだったのか?






耳元に残る『翔くんっ!』って声だけが
今の俺に残されているお前の軌跡



『分かった
    よろしく頼みます』



そう返信するのがやっとだった









    

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今朝9時前に
娘の担任から電話で
『まだ学校に来ていないのですが』と!

今朝電車が止まっていたので
通学に使うバスが影響で
遅延しているのだろうと伝えると
(自宅→チャリで駅→駅からバスで学校)

少ししたら『到着しました』との連絡

ざっと見積もって
バスが20分くらい遅延していたみたい

だから早く行きなさい!って言ったのに

バスは遅延証明がないので
こんな時は必ず遅刻扱いになります

まったくもう
いつもギリギリのバスに乗るんだからっ


朝から怒りマークの母でした(笑)





読んで頂いて
ありがとうございました