理系大学院生の読書感想文!

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読書の感想!

理系大学院生の読書感想文です。

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テラフォーマーズのヤングジャンプでの最新話の考察です。



週刊誌を最新話とするネタバレを含みますので、ご注意ください。




テラフォーマーズ(1) [ 橘賢一 ]
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以下、wikipediaからの引用です。


本作では約600年後の地球を舞台としているが、科学技術の発達以外、国の力関係や貧富の差などは現代のものと近いものとして描写されている。

BUGS1 2577

TERRA FORMARS。

優秀な宇宙飛行士6人を乗せた有人宇宙艦バグズ1号は火星へと向かう。目的は2つあり、生息するゴキブリの調査と捕獲、そして2500年以降に火星へ送られた無人機からの通信が途絶えていることの調査である。着陸し船外へ出ようと開けた入口から1匹のテラフォーマーが侵入し乗組員は全滅する。しかし最期にジョージ・スマイルズが地球へと送ったサンプルにより人類は新たな技術を得ることができた。

BUGS2 2599

1st MISSION - 6th MISSION(単行本1巻)。

人口の激増に伴い火星を人間の住める環境にするべく、21世紀の中頃に、最初の手段として特殊な とゴキブリという2種類の生物を火星に大量に放ち、地表を黒く染め上げることで太陽光を吸収させ火星を暖めようとする計画が実行された。緑色の星となった火星のゴキブリを駆除・清掃するため宇宙船バグズ2号は地球を発つ。火星に降りると15人の乗組員達は想定外の進化を遂げた知的生命体テラフォーマーに遭遇し、会話する間もなく乗組員の1人が殺害される。乗組員達は火星環境での任務遂行のため特殊な手術(「バグズ手術」)を受けており、注射器による薬液の注入により常人離れした特技を持つ昆虫人間へと変身が可能であった。これによりバグズ2号の乗組員たちは、大量に生息しているテラフォーマーと殺し合いをしつつ、味方の裏切りによるトラブルを解決しながら地球へと帰還した。

ANNEX1 2620

第1話 - (単行本2巻 - )。

バグズ2号の失敗を受け、U-NASAは長らく火星開発を凍結していたが、火星より飛来したと思われる病原体「A・Eウィルス」により徐々に死亡する人間が増えていた。A・Eウイルスは“致死率100%”。流行する前にその治療薬を作るべく新たに火星生物の捕獲とこのウイルスを培養するため、2620年に大型宇宙艦アネックス1号によって補充兵94名、幹部(オフィサー)5名、艦長の計100名の乗組員を送り込んだ。






上記が物語のバックグラウンドになります。


現在、火星ではゴキブリ対人間をメインにどんちゃかやっています。




そこで、最新話3話くらいを読んでいて感じた、違和感を紹介したいと思います。



これまでこの漫画では、進化したゴキブリに愛する人を殺されたり、

仲間を殺されたり、その殺した仲間を研究してその能力を手に入れるなど、

ゴキブリに対する憎悪を募るような書き方をしていました。



しかし、3話前の 

膝丸燈 vs 強めのゴキブリ


では、これまでとまったく異なる描写がなされていたのです。


具体的には、両者が死闘を繰り広げる中で、


膝丸が相手のゴキブリに敬意を表するのです。

「お前ら、すごいよな。20年に一度来る外敵(人間)に対して、自己鍛錬を積んでるんだもんな。」


って。


ゴキブリの中に人間性を描くことはこれまでなかったので、これは私を驚かせました。




また、最新話では、

ミッシェル・K・デイビス vs ゴキブリ(ミッシェルの父親の能力を持つ)


が描かれています。


ミッシェルは父親をゴキブリに殺されるという過去を持っており、

さらに父親の体を研究されたことに対する怒りをゴキブリに対して抱いています。


そこでの台詞は、

「死者を愚弄することは、最大の禁忌だ。」


みたいな台詞です。





この二つのエピソードに私は違和感を抱きました。



死者を愚弄することは人間が最も得意とする行為ではないのか?

ということです。


この世に、人間によって解剖されていない生命がいるのでしょうか?


人間は、人間あるいは神とあがめるものに対しては、非常な敬意を払いますが、

それ以外に対してはどうでしょうか?


そもそも他生物を解剖し理解することで、

バグズ手術によって新たな力を手に入れることに成功したのではないでしょうか?



飛行機の開発だって、水泳のフィンの開発だって、

他生物の研究なしにはできなかったことだと思います。



ゴキブリサイドから見ると、人間こそが外敵です。

そして、外敵に対する対応方法は極めて人間に似ていると、

いや、人間そのものであるといえます。





膝丸の話では、ゴキブリの努力をそれとなく認めています。

ミッシェルさんの話では、人間の傲慢さをそれとなくあらわにしています。



これは間違いなく作者の思惑でしょう。


この漫画は、人間サイドとゴキブリサイドに極めてフェアな立場から書かれているのではないでしょうか?



「地球をなめるなよ。」

という、ピッコロさん!?みたいな台詞もでできます。


しかし、決して人間賛歌ではないこの作品が、



ゴキブリ全滅させてやったぜ!!

ヒャッハー!



みたいな終わり方をすることはないでしょう。



そういえば、ハンターハンターもキメラアントに対して、

敬意を払っているシーンがありましたね。



集英社の編集に負けず、きれいな終わり方をしてほしい作品です。