なにわの戯言 -4ページ目

なにわの戯言

只の戯言でんがな

宝や

俺の宝なんや

人ちゅうやつがな


最後の日

多くの人から

声をかけてもろうた

ほんま

ほとんどの人が

声を掛けてくれた


『寂しくなるな~~』


こう言ってな


賑やかで

騒がしい

俺らしい


『月曜から静かやで』


そう言い返す俺

嬉しいなぁ~~

みんなが声をかけてくれる

社交辞令でも

なんでもええねん



幸せや

数日は

俺の影が残るやろが

数ヶ月もしたら

俺の影なんか

消えてるやろ

そういうもんや

それでもええねん








可愛がっていたやつが


『ありがとうございました』


この言葉と共に

深々と頭を下げた

その姿を背にし

車へと向かう

いつもの場所で

俺を待つ愛車

シートに身を置き

前に目をやる

何時もの見慣れた景色だ

動き出す車

この場所に

明日からは

違う車が停まるだろう

後方へ

流れ去る景色

いつもの光景だ

見慣れた景色が

次々と現れる

そして消え去る

もう二度と現れない

通勤時の景色

アパートの駐車場に着く

定位置に車を停め

エンジンを止める

終わった

車から降りない俺

煙草を取り出し

自分の部屋を眺める

煙草の煙と共に


可愛がっていた部下

乱暴者で

横着者で

最後まで

俺を役職名で呼ばず


『おっちゃん』


と呼ぶ

とんでもないやつ

この前


『これ餞別』


と言って

不格好に梱包された

箱を手渡された


『店員が不器用なやつで』


と言いながら


帰宅し

不格好な箱を開けてみる

ダンボールで

厳重に囲われている

不格好な原因は

このダンボールだった

慎重にダンボールを取り除くと

ガラスケースが出てきた

ケースの中に

白い物体が鎮座している

ミニカーだ

トヨタの86

精巧に作られたやつだ

そうか!

わかった!

これは

あいつの大事な

コレクションやった物やな

その大事なやつを

俺にくれた

不細工な梱包

自分でやったな

餞別も

深々と下げた頭も

あいつらしくない

あいつを

俺の部下にして

よかった

社長が

首切り候補に

したあいつを

俺が引き取った

間違いじゃなかった

ただ

問題がひとつ

俺に対してだけ

服従する

本人もつぶやく


『月曜から どうなるんだろう』


自分を

抑えきれなくなることへの

不安をつぶやく


『なんとかなるさ』


そう声をかけるが

正直不安だ






いよいよです

本日をもって

終演です


朝の通勤路

車から眺める見慣れた景色

通勤途中で見る

この景色も最後だ

眺めている目から涙が・・・・


嘘です


駐車場に車を停める

この位置に停めるのも

最後

事務所の玄関を開ける

室内に入り

PC3台を目覚めさせる

そして

日時更新などをやり

現場の開錠

この一連の行動も

これで最後だ

涙がほほをつたって落ちてくる


嘘です


なんでやろ???

感極まる

なんて

これっぽっちもない!!!

清々しい朝だ

明日からは

3時半に起きなくていい



真っ白になった指を

涙目でさすらなくてもいい

痛む肩をかばいながら

作業をしなくていい

嫌なお局様の

顔を見なくていい

あぁぁぁぁ~~~

最高の気分やぁ~~~~

さぁ

今日一日

いつも通り

明るく賑やかに

終わらすぞ~~~~


ちなみに今晩は

またもや


鳥料理です


在職最後の

月末大戦争や

昨日が

予想外に暇やった

そのしわ寄せが

今日来るやろ

雨 降るなよ


ほんま

眠たいわ

今朝もやばかった

目覚まし止めて

寝てた

なんとなく目が覚め

時計を見ると

20分オーバーや

あぶないとこやった

緊張感が無いんやろな~~~

あかん

最後はきっちりやらな


ちゅうことで

今晩は

鳥の照り焼き

しか~~~し

帰宅が遅くなったら

作るやろか???

今週に入って

眠たいし

なんかだるい・・・・

ラストウィークちゅうのに

気合が入らん・・・・


月曜日に

大阪の顧客が

わざわざ会社に

来てくれたんや

俺が辞めるから

顔を見に来た

ちゅうてな

嬉しいな~~~

仕事してて

最高の喜びやがな


ようやってくれて

感謝してる


ゆうてくれた

幸せや

今日を入れて

あと3日

はぁ~~~~

なんで気合が

入れへんねやろ???

梅雨入りしたからかな???

ちなみに

俺の誕生日

カレンダーには


入梅


ちゅうて

書いてある