最近、よく近所の100円ショップに行きます。

この店舗は結構な広さの売り場があって、100円~500円くらいの間で

いろんな雑貨や食品が売られています。

買わなくても目新しいものを見て歩いていると、

ちょっとした気分転換になります。

今日も陶磁器コーナーで蓋つきのどんぶりを見つけました。

天目です。

若い頃にはガラスの器やコップが好きで、熱いコーヒーを飲むにも

耐熱ガラスのカップを愛用していました。

それなりにいい歳になると、やはり土が恋しくなるのでしょうか、

最近では身の回りのものは湯飲みやご飯茶碗など、

ほとんどの器が陶器のものに変りました。

今集めているのは、野点茶碗です。

厚手の手びねりで、おもしろい焼き色のものを見つけると

少々値が張ってもついつい購入してしまいます。

今日見つけた天目も黒地に<カラスの濡れ羽色>

といった風情の緑が溶け込んでいてとてもいい景色です。

そのほかに湯飲みやティーポットなど天目ばかり10点ほど買い込んできました。

どれも200円~300円くらいのものばかりですが、

矯めつ眇めつしながら楽しんでいます。

「さすがに安物でも天目はいい風情だなぁ、

豊臣秀吉が枕元に置いて寝ただけのことはある」

なと゜と一人合点しているとすっかり夜もふけてしまいました。

今日はこの天目を枕元に置いて寝ることにします。
減反強化か、減反廃止か・・・?


日本の米作はこれからどうなる・・・・?

難しい諸問題はいろいろある事でしょうが、
とりあえず、私の居住区の周囲は田植えを終えたばかりの緑の水田が広がり、夜ともなれば、蛙のかまびすしい鳴き声が響き渡っています。

ぼんやりこんな夜を過ごすのが好きなたーチャです。

細く尖った月の夜・・・。

ときおり、暗闇で車のライトが明滅します。

私は小学校2,3年まで、夏のこの時期になると母方の祖母のもとに何日も泊りがけで遊びに行っていました。

祖母の家は群馬県にあるM連山の麓にありました。

夜中にトイレに行こうとすると、廊下の窓からM連山が見渡わたせるのでした。

すると、夜のしじまに黒々と浮かぶ巨大な霊山の中腹、左の端から右の端までずらりと並んだ光の列・・・・

ところどころで二列になり三列になり、500とも1000とも知れない無数の光の帯が山並みを横断しているのでした。

それは私が祖母の家に遊びに行くと決まって出現していました。

幼かった私は盆踊りか、祭りの提灯だとばかり思って、その光景を不思議だ! 

などとは少しも感じなかったのですが、ただ、付き添ってきた祖母が

「見てみろ、狐の嫁入りだ・・・!」

と、一言いったのをはっきり覚えています。

今、思い出すと本当に不思議な美しい光景でした。

位置関係や距離を考慮すると、一つ一つの光源がとんでもなく大きいのです。

炎の高さはゆうに5~6メートルはあるか、と思われる、それほどはっきりした大きな光源なのです。

それから幾星霜・・・・

その祖母はとっくに他界し、麓にあった家屋は、もう取り壊されて残っていません。

今でも彼らはM連山のどこかで私を覚えていてくれるでしょうか・・・・