最近の読書。

『友情よここで終われ』ネレ・ノイハウス著酒寄進一訳東京創元社創元推理文庫

オリヴァーとピアの新しい事件。

読み方が浅いのだと思うが、前作の事件をぼんやりしか覚えていないことがわかった。前作を読み始めれば、そうそう、そうだった、と思うはずだが。

ちょっと私、ヤバいかもしれない。

『マンガ認知症』　ニコ・ニコルソン, 佐藤眞一著筑摩書房ちくま新書

6月14日が認知症予防の日で、その週のNHKラジオで認知症の話をしていた。

そろそろ母も弱ってきて、ちょっと困るなぁということもあり、だけど何もわかっていないところに、佐藤眞一先生のお話を聴いた。

『マンガ認知症』を読むと良いだろうと思い、読んでみた。

認知症というのは、やはり残酷な病気だなぁ、というのが率直な感想だ。

知らないことばかりで、認知症の症状など読みながら、電車の中で涙した。

さらにあとがきを読んで、また涙してしまった。

次の日の朝、電車の中で、もう一度あとがきを読んで、朝からまた涙してしまった。

引用すると「人は、最後の最後のところでは、自分に起きた「なんでやねん！」を解決しなければなりません。それに必要なのは、思索することです。そして、たとえ非科学的だとしても、自分が納得できる理屈を考え、それを信じてみることが心の安らぎをもたらしてくれるのです。」

認知症の研究する人に起きた、「何でやねん」と言わずにいられないことに驚きつつ、思わず涙してしまった。本当に世の中、いろいろなことがあるものだ。

『山口恵以子めしのせ食堂』山口恵以子著　小学館

“ご飯のおとも”についての小説なのだが、長船クニヒコさんという実在の人物が小説中に出てきて、終わり頃になって、「あれ？もしかして、このめしのせ食堂って、本当にあるの？」とフィクションと現実がよくわからなくなってきた。

こんな食堂があったらなぁ、という期待も込めて。

おいしいごはんと、心あたたまる話で、ほっこりした気持ちになった。

暑い夏のはじめの読書