モーリス・ベジャール追悼公演でギエム来日。
「ボエム」観に行って参りました!!!

今世紀最高とか天才とかギエム以前/以後と歴史までが変わるというほど
語り継がれている名実ともにトップのバレエダンサーです。

いや~もう凄すぎでした。
神懸かりというほかありません。
あり得ない身体能力で繰り広げられるスピード感とストップモーションの連打に、
初めっからお口あんぐり。
コンテの上手なダンサーはたくさん見て来たはずなのに何かが決定的に違うのだ。。。
例えば、コンテンポラリー的な鋭角とか直線とかのスピードある連続シーンに、
さらに1小節に2つ分のダイナミックな上下動ムーブメントが入ってしまう、とか。
瞬き1回分で全く別の2ポーズがあるという印象。
不可能を可能に変えてしまっています。

それだけではなく、「ギエム」という圧倒的な存在感は、女性らしい/男らしい動きや
性別も軽々超えてます。
1人だけ異次元としか言いようがないというか。
群舞でもとりわけ目立ってしまうシャープな動き。

異能な人が研鑽を重ねて極めるととんでもないエネルギーを発するんだなぁぁ…
と、グサリと麻薬を打たれたような中毒的ヤバさを感じました。
あまりの衝撃に、ただひたすら、ほとんど拝むように観てしまったけど、
もしわたしがバレリーナだったらきっとショックで打ちのめされてしまっただろうな。自分が芋虫に感じそうで。。

ただジャンプの部分だけは何となく人間らしい動きで(今43-44歳)
リアルに重力を感じられて、そこはまた深く印象的でした。

今後のギエムのダンスがどう変化していくのか、楽しみです。
なーんて僭越なことを思ってしまうけど、
わたしも自分自身の今後が楽しみ、と胸を張って言えるようにならなくては(汗)。