エリック・カール展に行きました。
絵本「はらぺこあおむし」の作者で、息子がいちばん最初にわくわくした本でもありますラブラブ!
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大勢の人で大盛況。
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世界33カ国で訳されている「はらぺこあおむし」
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アメリカの民謡を絵本にした「月曜日はなにたべる?」
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エリック自身と娘の会話から生まれたスケールの大きな「パパ、お月さまとって!」

エリックカール美術館館長さんがサンタさんみたいなニコニコ笑顔で案内してくれました。
ほのぼのした本のイメージとは裏腹に、
びっくりするほどかっこいい原画が次々現れる!
こういう発見が最高にしあわせ。
「目」はそんな色彩感覚のために最大発揮されますラブラブ!
オリジナルは色も質感もあまりにも美しいー。
(それなのに印刷ってずいぶんと雑なメディアだね)

ひとつひとつがとても素晴らしく、ずっと絵を描き続けてきた人の凝縮された想いや技術が
ぎゅっと詰まっていた。
絵はセンスであり、才能でもあり、努力で成り立っているものではあるけれど、
でも何よりも、ハートが伝わってくる温かさがとてつもなく大きいのだ。

エリックは広告デザイナーから作家になった人。

(ドイツの美術アカデミー時代の回想インタビュー)
シュナイダー教授が教えてくれたこと、それは、端的にいうと、
デザイナーというのは、目に見えるすべてのものを、質が高く趣味のいいものにしあげる責任がある、
ということだ。例えば、本のイラストやショッピングセンターの色の配置、コーヒーカップの形、
ポスターデザイン、文字の書体などをね。

うんうんそうですね。商業はそうあるべしです。

作品を創るにあたっては、
「世界中を平和にできたらと願う。それはとてもむずかしいことだけれど、やる価値はあると思う。」
…芸術魂だなぁ。

絵本からかわいいオルゴールが鳴ったり、でっかいお月様が表れたり、穴ぼこがあいていたり。
みんなが仕掛けを楽しんで、みんなが思い描けてしまう世界。
決して奇をてらいすぎないのに、ヴィヴィッドで知的。
根幹を支えているものは膨大な自然であり歴史のよう…。

この人の頭の中は、永遠に小さな男の子とストイックな老職人が楽しく暮らしているんだろうなキラキラ