私は10代の頃から生理不順でした。

中2の終わりに初潮が来てから二十歳前ぐらいまでは3か月に1回ぐらいの周期で生理が来ていました。

たまに2か月ほどで来る時もあれば4か月以上来ない時もありましたが、生理が毎月来ないから楽チンだと若い時は思っていました。


それまでは自然に3か月に1回ほどは来ていた生理が二十歳を過ぎてからは半年経っても来ない時が多くなり、22歳になる頃に一度婦人科に行きました。

病院で先生に相談した所、超音波で診て「多嚢胞かもしれないね」と一言いわれましたが、「まだ若いし子供が今すぐ欲しいとかじゃないでしょ?なら今はこのままほっといても大丈夫だよ」と言われました。

多嚢胞という言葉をその時に初めて聞いたので、先生がほっといて大丈夫と言うならそうなんだろうと思って安心して帰りました。

今の私は「いや半年以上生理が来ないんだからほっといたらダメだろ!」とわかりますが(笑)
その婦人科はすごく都心の駅にあるすごく綺麗な病院でしたが、土地柄どちらかと言うと性病などの人が多く来られるような病院だったせいか、生理不順の症状や不妊治療などは行っていなかったからかもしれません。


その後もやはり生理が来なくて、1つ目の病院から半年後にホルモン治療を主にしている婦人科に行ってみました。

そこで診てもらったところ、綺麗にネックレス状になった卵胞を超音波で見せていただき多嚢胞性卵巣症候群について詳しく説明してもらいました。

そこで初めて私は今のままでは妊娠しずらい体なんだと知りました。

先生は「今すぐ妊娠を望んでいるんじゃなければ、低容量ピルの服用をするのが1番いいので考えておいて下さい」と言ってその日は黄体ホルモンのルトラールを10日分出してくれて、「飲み終わった数日後に生理が来るので低容量ピルの服用を希望するなら生理が来たら受診して下さい」と言っていました。

その時はたしかルトラールを飲んで7日目に生理が始まり、出血が始まってもあと3日分残っている分は飲み続けた方がいいのかわからなくて病院に電話しました。

残った薬は飲まなくていい事と、低容量ピルはどうするかを電話で聞かれて私は「とりあえずもう少し様子をみたいと思います…」と低容量ピルの服用は見送りました。


私のまわりに低容量ピルを飲んでいる子がいなかった事と、低容量ピルの副作用の血栓で亡くなった方のニュースを少し前に見た事で怖くなった事が理由でした。

ルトラールで生理を起こした3か月後ぐらいに自然に生理が来たのでやっぱり大丈夫だと楽観的に考えていましたが、その次はやはり半年ぐらい生理が来ませんでした。


早くて4か月、遅いと8か月ぐらい生理が来ない事があり25歳の時に比較的家から近くて評判のいい婦人科に行きました。

そこでは超音波での診察だけではなく、血液検査もしてホルモン値を調べました。

超音波でのネックレスサインと血液検査で多嚢胞の特徴であるLHとFSHの逆転があり多嚢胞と診断され、やはり1番いいのは低容量ピルの服用だと勧められました。

ネットでたくさん調べたので低容量ピルのいいところはもちろんわかるけど副作用を考えると飲むのが怖いと先生に言うと、とりあえずこんなに生理が来ないのは良くないから生理を来させようと黄体ホルモンのデュファストンを10日分出してくれました。

それから2か月以上生理が来なければ病院に行き、デュファストンを処方してもらって生理を起こすというのを1年ちょっと繰り返しました。