確かに、ちょいちょい道端で倒れたるご年配の方に出くわす。
いつぞやは、暴風に吹き飛ばされて転がって来たおじいちゃんを、見事にキャッチしたコトもある。
そして、安否に不安を抱き、お巡りさんを引っ張って他人様のお宅に踏み込むコトも、多々ある‥。
誰にも信じていただけないが、そもそも‥mikezo、重度の人見知りである。
困っている人を見捨ておけない性格は、兼ねてから人並みに持ち合わせていたのであるが、人見知りゆえ、気持ちはあっても声をかけるコトが出来なかった。
振り返るに、万事に自信が持てず、それ故に勇気が無かったのだろうと思う。
かれこれ10年以上前のコト。
夫・ぽんこちゃんと知り合って間もなくの時分である。
偶然、駅のホームで、ぽんこちゃんと出くわし、共に改札へ向かおうとした、その時。
背後にいた男性が、突然、倒れた。
男性は小刻みに痙攣し、失禁していた。
ただただ、たまげるmikezoの横でぽんこちゃんは男性の意識確認をし、駅員を呼び、mikezoに毛布を借りて来いと指示をした。
駅員室から毛布を借りて、ホームに戻ったmikezoが目にしたのは‥遠巻きに見ている人、そのまま通り過ぎていく人‥沢山の人がいる中で、男性の元にしゃがみ込んでいるのは、ぽんこちゃん1人、という光景だった。
幾人かの駅員が駆けつけ、救急車のサイレンが響いてきた時、ぽんこちゃんはmikezoに「行こう」と言って、その場を後にした。
あの時、mikezoが1人だったら、どうしていただろうか‥と、その後、何度か思った。
誰かが助けるだろう‥と思ったかもしれない。そして、誰かが傍に付き添ったら、通り過ぎたかもしれない。
躊躇なく、最初の1人になる勇気があっただろうか‥。
そう考えると、ぽんこちゃんの行動に、我知らずこうべを垂れてしまうのである。
人見知りは相変わらずだ。
けれど、のっぴきならない場面に出くわすと、あの日のぽんこちゃんを思い出す。
と同時に、わずかながらでも誰かの役にたてた時、離れて暮らす我が母とぽんこちゃんの母も、きっと誰かに助けられるコトがあるんじゃないか‥
護られるんじゃないか‥と思うのである。
我が家を護っている‥‥らしい



