こんにちは!
いよいよ明日は出発なのに、
楽しみと不安のおかげで送別会後は寝れなかった、、
誰も見てないうちに、部屋の前の庭にある大きい桜の木を久しぶりに登って、木の上に座りながら、月を見あがった。
優しい光、またいつかここから眺めたいな、、
急に、下から小さい声が私を呼んでた。
「ラっち、降りてこいよ」
「お兄ちゃん?なんかあった?」降りずに上から答えた
「その髪型、ダサい」笑いながらハサミを見せた「可愛く切ってあげるよ」
すぐ降りて、「可愛くはいらない、せめてかっこよくしてくださいよ!」と文句言いながら適当にお兄ちゃんを背中向けて座ると、お兄ちゃんの手がすぐに動いてる。
「しかも、残念だね。」
「ん?」
「ラっちの髪のこと。日本人っぽくないまっすぐじゃないけど、綺麗だった。短くするのは、残念ってこと」
「あー、気になってくれてありがとう、お兄ちゃん。でもね、あっちは男性の髪は大体短いんだって。そして何より、長いままだったら、バレやすいんじゃないかなーと」
「うん、わかってるよ。文句言ってるわけじゃないからさ、気にしないでね」
しばらく静かになった。
「お父様も、本当は心配してる」
「え?そんなことある?ふふ」
「心配してるよ?ただ顔に出してないだけ。だから、最後にラの琴聴けて良かったって、言ってたよ。」
「へー」
「ラっちはたぶん知らないと思うけど、ラっちがこの家族に来て時からね、この家のみんなが、明るくなってたよ?」
「最初からみんな優しくて明るいんだと思ってるんだけどね」
「まぁ、何人かはそうだけど、お父様やお母様はそんなに笑ってなかったよ?ラっちが太陽みたいに、暖かくいてくれてるからだよ?」
「、、、」
「みんながラっちを優しくしてるのは、ラっちがみんなに本当に優しいだから。
でもたまにラは眩しすぎるんだね。さっき、琴を弾いてるときもそうだったし。みんなが行かせたくなくなっちゃう。
みんなの悩みを聞いてくれてるのに自分の悩みを俺にでも話してくれてないとか、絶対一人で泣くところとか、気になる部分もあるんだけど、
ラっちは優しいし、可愛いし、頭いいし。本当に眩しく輝いてる。」
私の髪を切って終わったお兄ちゃんは私の前にしゃがんできて、まっすぐに私の目をじーっと観る。
「みんな、ラの存在は、それぐらい大切に思ってるよ。だから、あそこでどんな寂しくなってもなっても、どんな悲しくなっても、どんな辛い思いをしても、ここはラのことを大切に思ってるみんながいるってこと、それだけは、忘れないでほしい。」
泣きながら頷いてお兄ちゃんを抱きしめた。
よしよしを私の頭を優しくポンポンするお兄ちゃんは、泣き止んだまでそのままいてくれた。
ついに朝が向かいに来た。
「お父様、お姉様、お兄様、心から感謝を申し上げます。
行ってきますね!」
「気をつけて帰ろよ」
「行ってらっしゃい」
「ラっちがんばって!港まで見送れなくてごめんね。」
「ううん、大丈夫!最初からバレちゃうのも可笑しいし!
それでは!行ってきまーーす!」
一人で港に向かった。
船に乗って、荷物を自分の部屋にちょっと片づけ、船が動き始めたと同じタイミングで甲板に出た。
出発!
最後に、家の方向の森を見たら、お姉ちゃんとお兄ちゃんがいた。
何が見送れないんだよもう!
手話の勉強に付き合ってくれたお兄ちゃんがわかるように
ありがとう!またね!
をサインしたら、お兄ちゃんは大きく手を振ってくれた。
森が見えなくなるまで、お姉ちゃんとお兄ちゃんの最後の姿を心に刻んでるように、ずっと見てた。
おやすみ
