診察室で待っていると、斜め向かいに座ったおばちゃんの靴下に書かれた文字に目が留まった。

「ねむい。」

僕は思わず口角を上げた。

そのおばちゃんにツッコミたい衝動に駆られたが、ここは大阪ではなく東京。

仕方なく心の中でツッコミながら順番を待った。