第33話
「ホワイト・クール」
メルト
「ニーコイルってやつ、ぶっ飛ばしてやる!!」
すぐさま城の方へ走り出すメルト
ハク
「待てメルト!!」
メルト
「何だよ!?早くぶっ飛ばさねぇと気が済まねぇ!!」
ハク
「あぁ、その気持ちはよく分かる、だからこそ俺らは落ち着かなくちゃいけねぇんだ」
「そいつの話だとアロマちゃんは一撃で負けてる、ということはただ者じゃあ無いってことだ」
「しかも、お前が今行ったとこであのでっかい城壁は開けられない」
「……わかったか?一度ホワイト医院に戻って考えよう」
いつになく強気に言うハク
メルト
「……ごめん、ちょっと気が曇天してた」
ハク
「動転な…」
オールド
「ははは、やっぱり君達は面白いな!!」
メルト
「1日だ!!」
ハク
「…ん?」
メルト
「1日で潰しに行く!!」
ハク
「あぁ、そうだな!!」
オールド
「私たちも手伝うよ」
イナマリ
「おらもだで」
メルト
「ホントか!?ありがとう!!」
オールド
「あと、ホワイト医院にはもう1人、頼りになるやつがいる!!」
ハク
「そうなのか?」
イナマリ
「取り敢えず戻るだで、多分いるだで」
メルト
「よ~し、さっさと戻るぞ~!!」
4人はホワイト医院に向けて走り出した
~ナオール城・地下~
〈ガシャーン!!〉
アロマ
「…うっ!!」
〈ドサァッ…〉
牢屋の中に投げ込まれるアロマ
兵
「…すまない」
兵はそう呟いて去っていった
アロマ
「…悪いのは、国王だけみたいね…」
「……イタタタ…」
肩の傷に触るアロマ
アロマ
「私のスピードに余裕で付いてくるなんて…」
アロマはそう呟き、目を閉じた
~商店街~
ユナイテッド
「…あれ?この辺だった気がするんだがな…」
ピンキー
「相変わらず方向音痴なんだから…」
ユナイテッド
「うっ…、すまんすまん……、あれぇ?」
ホワイト医院を探して道に迷っていた…
~ホワイト医院~
〈ガチャッ…〉
???
「……いらっしゃ…、親父か…」
オールド
「おぉ、クール!!帰ってたか!!」
ホワイト・クール
オールドの息子。白衣に白い眼鏡、白い長髪の長身の男。無口。
