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「うわぁ、ナンパとか性格悪ぃなぁ・・・」
「お前が言うか」
目の前の光景に呟いた緋立に、煉がツッコむ。
「おい!動くんじゃねえッ!!」
「きゃあ!や、やめてください!放して!」
絡まれていた少女が、三人のうち一人の男に腕をつかまれ、一際大きな悲鳴を上げた。
(あいつら・・・!)
「な、なぁ、ちょっとやべぇんじゃねーか・・・?って、芹花?」
芹花は緋立と煉を押しのけて路地裏に入っていき、大きく息を吸い込む。
「放しなさいッ!!!」
声が建物の間で反響し合って、大きく響く。そして、一瞬の静寂。少女を見ると、可哀そうなぐらい瞳が潤んでいた。あっけにとられていた男達の目が、芹花を睨みつける。
「ぁん?なんだァこの女はよォ?」
一人の男が芹花に近づき、見下ろす。しかし、芹花はそれを何の迷いもなく睨み返す。
「お兄さん達、その子嫌がってるでしょ?女の子を無理やり連れて行こうとするなんて、最っ低」
「ッ黙れよォオラァッ!!!」
「芹花!!」
芹花が男に胸倉を掴まれそうになったところを、緋立が止めに行こうとした。が、いつの間にか、腹に靴跡が付いた男が地面に蹲っていた。
「ッ!?いってぇええ・・・!」
芹花が鳩尾を蹴り上げたのだ。
「て、てめ、ぶッッ!?」
芹花を捕まえようとしたもう一人の男が、平手打ちを食らって倒れ込む。少女の腕を掴んでいた男がそれを見て、少女を引っ張った。
「・・・ッチ!オラァ行くぞ!!」
「い、いや!やめて!!」
しかし、躊躇なくそれに追いついた芹花が、少女の腕を掴んでいた男の手をはたく。
「ねぇ、聞こえなかったの?」
「あぁ!?」
「私はさっき・・・」
ぐんっ、と男の襟首を握りしめて引き寄せ、その小さな背中に担ぐ。
「お、おおおおお!?」
「放せって言ったのよ!!!」
そして、そのまま背負い投げの要領で、男を前方に投げ飛ばした。鈍い音とともに、男は地面に背中から激突した。結論から言うと、気絶してしまった。
「ったく、口ばっかりの奴らね。それ以外の攻防なんて、お粗末な素人以下じゃない」
「「・・・・・・・・・」」
その光景(戦闘)を、終止まで見ていた緋立と煉。
「な、なぁ、お前の幼馴染って・・・」
「強いだろ?」
「いや怖いわ!!」
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