人前ではやさしく生きていた。
なんてことのない一言二言の間の情景にも
色々な心情が含まれているというのは
観ているだけでも感じることは出来るけれど
それは文体になって初めて直接確認できて
4ヶ月程度の間に紡がれてる両者の気持ちの動きは
思っていた以上に普遍的だった。
小説版 「言の葉の庭」
著 新海 誠
映画を見てから約10ヶ月経ちましたが、
昨日に小説版を読んだので併せて感想を。
映像では45分の中での表現ということもあり、
孝雄や雪野の心情はこと細かくは描かれていない上、
バックボーンに関しても描写がほぼないため、
そういった意味で小説は補完的な役割がなされていました。
しかし、補完に限らず、孝雄の母や兄のストーリー、
雪野の学生時代のこと、御苑外でのこと、
伊藤教諭、相沢といった周囲のキャラクターのこと。
様々な要素があって深みが増してきました。
特筆すべきは雪野の心情でしょうか。
「いいえ」の一言にもどれだけの意味があるのか。
味が分からなくなるほど追い込まれた日々や、
3ヶ月近く待ち続けた日々など。
孝雄の心情はやはり15歳であること。
良くも悪くも若い思考。言動。
そして15歳とは思えない芯のある夢。
この辺りも映画では汲み切れなかった部分。
多くを語るのは未読の人の楽しさを
摘んでしまうので割愛することにしますが、
久しぶりの長編小説は非常に良作に出会えました。
読書楽しいです。活字から情景を想像し、
咀嚼していくのが楽しいです。
という頭の固そうなブログ( ˇωˇ )