四〇日目

 16時頃ホステル周辺を散策しているとビールショップを発見。周りが鉄格子で囲まれておりとても怪しい。インドではビールを堂々とは販売も購入もできないのは事実のよう。


新聞紙に包んでくれた。約3週間ぶりのビールを手に入れる。150ルピー。キングフィッシャーは日本でも飲んだことがあるけれど久しぶりに飲むと全身に染み渡るうまさ。多分どのビールでもうまく感じるんだろうけど。真っ暗の部屋でこそこそと飲む。



 気分が高まったところで、インド映画『きっとうまくいく』を視聴。たまたま、この9月5日が作中の日付で、同日に舞台となった国で鑑賞するという貴重な経験をした。内容に関しては個人的にはそこまでかよと感じた。全部が主人公の思い通り、勧善懲悪ストーリーという感じで全く感情移入ができなかった。あとヒロインはメガネをかけるな、ひたすら老けて見えた。





四一日目

 ホステルを6時過ぎに出てタージ・マハルへ向かう。朝の方が観光客も少なく過ごしやすいという。




正直、なめてましたね。何万人も動員して嫁はんの墓を建設して国が傾くというストーリーがまずすごいしあんな綺麗なシンメトリーを人がつくれるのかという感動。ひたすらすげえしか言えなくなった。



 見学後部屋に戻り仮眠を取る。タバコ屋のジジイが12時に電車のチケットを取りに来いと言っていたので向かう。


 「満席で取れなかったよ。+500ルピーで別のクラスならあるよー。外国人専用だよ」と寝言を抜かす。電話番号を交換しているのだから取れなかったなら昨日のうちに言えよ。「パスポートのコピー取るから」と俺のパスポートを半ば強引に持って外に出た。コピー機は目の前にあるのに。またこのパターンかよ。今回はいくらぼられるのだろう。本日16時に戻ってこいと言う。


 13時頃昼飯を食いに行く。カレーとライスを注文するが店員がビールを飲めよとしつこい。見せるだけだからと言ってキンキンに冷えたビールを目の前に持ってくる。値段を問うと、250ルピー。俺は150で買えるとこを知ってるから頼まないよ、と断ると舌打ち。民度が低いぜ、インド人は。俺の後に来た白人には手厚い応対。ビール見せるだけのプレイは同じくやっていたけれど。


手羽元的な肉が3つ入っている。食感が繊維に沿って切れるのだが初めての感覚。イメージとしてはスッと切れるのではなくてブチッと切れる感じ。ワンピースとかに出てくるアニメ肉ってこんな感じなのかな。インドで初めて鶏肉を食べたけれど、どこもこんなへんてこりんな食感なのだろうか。カレーは確かにうまい。


 白人たちが注文を終えた直後に、店の奥で店員同士の喧嘩が始まった。俺がカレーを食い初めて会計を終える30分間続き、その間は調理が一切行われていなかった。白人はランチにありつけたのか不明。入ったタイミングが悪かったね、かわいそうに。


 食後、近くにあるスピリチュアルミュージアムという美術館に行く。








道路に面している場所にあり、看板も出ている。門も開いているし扉も開いているが、受付には誰もいない。カラスも住み着いている。一階が一分で歩けるコンコースの展示。二階はひたすら真っ暗。閉館しているわけではないようだが人の手が加えられていなそうなのも確か。異様な雰囲気を醸し出している。ここは一体何なんだろう。怖くなって外に出てしまったけれど、アグラに行く機会があれば是非覗いていただきたいです。世にも不思議な体験ができます。


 16時にタバコ屋に行く。結局手数料だなんだと言って合計2200ルピーをむしり取られたが、切符の記載を確認すると1105ルピーだった..。またやられてしまいました。


1105Rsの記載、、、やっぱり代理店とかは信用したらダメですね。めんどくさくても自分で駅に取りに行くのが吉。横着はご法度。



四二日目

 8時半頃起床。駅まで7キロ、出発が12時10分なので10時半にはチェックアウトしたい。ロビーに行くと超絶イケメンインド人オーナーが今からスペシャルな朝飯つくるから待ってろと。どっこい、待てど暮らせど朝飯ができない。10時過ぎにしびれを切らして外に出ようとしているところにようやくできたとの一報。完成まで1時間半のスペシャルな朝飯を三分で完食。


スペシャルとは?しかし、不思議なもんでイケメンだと許せちゃう。悲しいかな。


 ダッシュでアグラカント駅へ向かう。12時ちょうどに駅に到着。電車に乗り込み16時まで睡眠。起床して腹が減ったので二日前にも買った謎の物体を購入。


サモサと言うらしい。20ルピー、安いしあったかいしうまい。予定では到着まであと22時間。既に体はバキバキ、汗でドロドロ。風邪は少しマシになったけど目の奥が痛い。多分貧血だろう。1000キロ越え&30時間の移動、耐えられようか..。


続く