【新訂にて変更】「おもしろい」 → 「面白い」 | ある在宅ワーカーのつぶやき

ある在宅ワーカーのつぶやき

みそっかす反訳者が、用字用例辞典(日本速記協会)の表記ルールにおける個人的な解釈についての記事を書いています。2020年4月半ばから新訂対応です。たまにテープ起こしについてのそのほかの話も。文中で引用している辞書はこちら→https://dictionary.goo.ne.jp/jn/

こうしてブログを書くために辞書なんかを調べてみると、昔用いられていた意味や今はもう使わない言い回しなんかも書かれていて、非常に興味深いです。

 

また、このブログを始めたのは2015年でしたからもう6年目になるんですけど、その間に記載が変わったものもあるような気もします。

例えば「けんけんがくがく」なんですが、以前の記事を見ますと、用字用例辞典の記載を元に「けんけんごうごう」と「かんかんがくがく」の誤用と記載してあるんですけど、このたび改めて辞書を引いてみましたら、いつもこのブログで用いているデジタル大辞泉には、しっかり項目として存在し、「《「けんけんごうごう(喧喧囂囂)」と「かんかんがくがく(侃侃諤諤)」とが混同されてできた語》大勢の人がくちぐちに意見を言って騒がしいさま」(デジタル大辞泉より)とありました。

前ブログで記事にしたときはなぜか辞書を見ていなかったみたいなので明確なことは言えないのですが、ネットで検索しても、ほかの辞書にも項目としてあるものもあり、また、ここ数年書かれたものでも「誤用」と記載しているものもあり、現在まさに間違いであったものが徐々に日本語として定着していっているのでしょう。

 

今日のお題の「面白い」も、辞書には「風流だ。趣が深い」(デジタル大辞泉より)という意味が書かれてありまして、例として源氏物語からの引用で「月の面白きに、夜更くるまで遊びをぞし給ふなる」が示されていますが、現代では恐らく用いられない言い方であると思います。

こうして書いていることも後世では読み解くのが大変になるのかもしれないなと妄想しつつ、日本語は本当に面白いなとしみじみ思う毎日です。用字用例辞典の改訂は全く面白くないですがね!

 

その面白くない用字用例辞典のこのたびの改訂で、「面白い」は平仮名表記から漢字表記に変わりました。もともと個人的には漢字表記していたものを、前の用字用例辞典のルールに合わせて矯正したものが、漢字表記に変更になったという、何かちょっと振り回されている感があるものですが、意外としっくりきて結構早めに覚えられそうです。

もちろん納品前のチェックリストには入れていますが、早く覚えてリストを一つでも減らしたいです……。