この言葉は使い方が大きく分けて名詞と副詞の二つがありまして、そのそれぞれの意味は、名詞のときは「心の持ち方。心がけ。気だて」「感じていることや思っていること。気持ち。気分」、副詞のときは「程度がごくわずかであるさま。ちょっと。ほんの少し」であります。その全てが、用字用例辞典のルールでは表題のとおりの漢字表記になります。
個人的には、「心の持ち方」のほうは「持つ」という意味が含まれているので何となくイメージ的に漢字表記でしっくりくるんですが、後者の副詞のときはそうではないため、「持ち」を漢字で表記するイメージを持っていなかったため、うっかり平仮名で書きそうになってしまいます。
例)心持ち顔を上げてください。
ただ、この場合「気持ち」を副詞的に用いるときとほぼ同じ意味になります。
例)気持ち顔を上げてください。
何となくですが、これと関連づけて覚えておくと間違えなくなるような気がします。